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2020年10月5日月曜日

豆本 むまくらべ その18

 

裏表紙

(読み)

なし

(大意)

なし

(補足)

Isabella Lucy Bird の日本の旅行記でも馬のしつけが全くなってないのに呆れています。

 海外からサラブレッド系の脚が長く背の高い馬が入ってくる前、日本の馬は脚が短く背も低かったのでやや極端に言えば驢馬にまたがっているようなものでした。しつけはなってなかったかもしれなせんがとても大切にしていたことは確かで、馬にはわらじを履かせていたくらいです。明治になろうとする江戸時代後期に西洋人が乗る馬には蹄鉄がうってあるのをみて驚きつつすぐに受け入れています。

 日本には牛車が古来使われていたのに、人を乗せる馬車はありませんでした。その問題を板倉聖宣(きよのぶ)さんが『日本史再発見』であかしています。

江戸時代まで馬車はありませんでしたが、この豆本では様々な馬の活躍が「むまくらべ」されています。馬車はなかったのですが馬を大切に役立てていたのです。

「舌切雀」の裏表紙と同じデザインです。そのときに「雀」の字を意匠化しているかもと述べましたが勇み足でした。蝙蝠が翔んでいるようでもあり骸骨のようでもあり宇宙人のようでも・・・

こんな浴衣の柄で夏の縁日で通りすがったらちょっと驚きそう。



2020年10月4日日曜日

豆本 むまくらべ その17

奥付

(読み)

明治十三年七月二十七日出版御届價一銭五厘


著者画

神田區八名川町五番地

小林英次郎


出板人

下谷區

坂本町二丁目八番地

野田茂政

(大意)

(補足)

「御」の上に「野田」の朱印があります。

貼紙にすけて「北尾卯三郎改」と読めます。

小林英次郎の豆本は「国立国会図書館デジタルコレクション」に以下の4冊があります。

『花さかぢゝい』『かち/\山』『むまくらべ』『舌切雀』。

次回から『かち/\山』を予定してます。


「馬子にも衣装」(まごにもいしょう)とはよく言いますが、誰でもそれ相応な服を着ればそれらしく立派に見えることであります。馬子とは馬に荷持や人をのせて運ぶ人のことです。馬子だけでなく馬にも華やかな衣裳を着させて人々の目を大いに引き立てるようにしたいろいろな馬がここでは紹介されてました。また馬の放牧も盛んで、「野馬」のところでは下総小金が有名であるとありました。とても大切にされていたことは異論がないでしょう。

 しかしながら、江戸時代後期に外国からやってきた人々には日本人の馬に対する扱い方があまりになってないことに驚きをとおりこして呆れ果てている記述がたくさん残されています。


2020年10月3日土曜日

豆本 むまくらべ その16


P.12

(読み)
小荷駄馬
こにだうま

奈んと
なんと

多゛ん奈
だ んな

けう の
きょうの

おとま
おとま

りハ▼
りは

▼どこ多゛ねまん
 どこだ ねまん

ねん可ねこれ
ねんかねこれ

でハあすも
ではあすも

てんきらしい奈ア
てんきらしいなあ

めで多い
めでたい

ゝゝ
めでたいめでたい

(大意)
小荷駄馬(こにだうま)
ねぇ旦那、今日のお泊りはどこだね。
万年かね。
これでは明日も晴れらしいなぁ。
めでたい
めでたいめでたい。

(補足)
馬も馬上の人も馬を引く人もみな後ろ姿、その向こうは夕焼け、明日は晴れ。
チャップリンの映画では、後ろ姿でスキップを踏みながら遠ざかる場面はほとんどがハッピーエンドの結末でありました。
むまくらべものどかに終わります。

馬の尻尾の根本にはP8P9早打馬同様の飾りがぐるりとあります。
しばらくながめていて気づいたのですが、対称性を微妙に嫌うというかずらしているのがわかります。笠の頂点からそのまま垂線を対称軸とすると、乗馬している人の頭の位置が少し右へ、羽織は背骨に沿って真っ直ぐですが、左右で羽織のしなりをかえ、鞍はほぼ対称ですが飾りや尻尾は自由です。馬脚の位置や付き人についても同様です。日本の伝統的な手法でしょう。

小荷駄とは馬の背に振り分けてある荷物。室町時代には小荷駄奉行という武家の職名があったとか、現代の兵站業務。

2020年10月2日金曜日

豆本 むまくらべ その15

 

P.11

(読み)

行  列 馬

ぎょうれつうま


古れハ

これは


大 小

だいしょう


ミやう

みょう


さんきん

さんきん


こう

こう


多いのとき

たいのとき


ひきゆく馬

ひきゆくうま


奈り

なり


その

その


いで多ち

いでたち


もつとも▲

もっとも



▲者奈

 はな


や可

やか


奈り

なり


しとぞ

しとぞ


(大意)

行列馬

これは大小名参勤交代のときに

引きゆく馬である。

そのいでたちは大変に華やかであったという。


(補足)

P6曲馬のところでも馬の体中に血管が浮き上がっている様子の絵がありました。

行列を引きゆくだけでも興奮するのかこの馬も血管が顔まで浮き上がっています。

目も上目遣いになってます。

たてがみが小さくいくつも結ってあり、前飾り後ろ飾りも華やか。

お侍さんは馬が主役なので、地味な衣裳であります。


P10P11見開き

ともに飾り立てる馬同士ということで並べたようです。

賑やかで華やかです。

でだし「古れハ」が変体仮名「古」(こ)ですが、その数行あとでは「こう多い」と平仮名になってます。



2020年10月1日木曜日

豆本 むまくらべ その14

 

P.10

(読み)

神 馬

しんめ


神 馬ハ

しんめは


やしろ

やしろ


ま多王(?)

または


あさくさ

あさくさ


かんおん

かんのん


奈ぞ尓

なぞに


あるむま

あるむま


奈り

なり


(大意)

神馬

神馬は社(やしろ)または

浅草観音などにいる馬である。


(補足)

「神馬」の読み方はしんめ、じんめ、かみうま。いままでずっとしんばと読んでました、お恥ずかしい。

「ま多王」、「王」(わ)の部分がよくわかりません。変体仮名「王」にみえるのですが、助詞「は」のかわりに「わ」は使いませんし・・・


 お正月やお祭りのときに神馬を直接見ると、目を奪われます。キラキラツヤツヤしてあらん限りんお飾り衣裳を身に着け、馬もそれを承知していて胸を張り首筋を伸ばしているのです。

ここの神馬は前髪をまっすぐにそろえてかわいらしい。

お供をしている人の白衣の輪郭線を黒だけでなく薄い青で縁取っているのが心憎い。



2020年9月30日水曜日

豆本 むまくらべ その13

 

P.9

(読み)

たく

たく


さん

さん


ある

ある


とかや

とかや


くハ

くは


ま多ハ

または


きう

きゅう


ようの

ようの


おり

おり


者せる

はせる


む満

むま


奈れども

なれども


い満のよ尓ハ

いまのよには


この馬 ハ

このうまは


奈し

なし


(大意)

(P8上段のつづき)

おおくあるという。

(P8下段のつづき)

くは、または急用の折

駆けつける馬のことであるが

今の世にこの馬はいない。


(補足)

P8の上段でもそうでしたが、平仮名「た」が使われています。そしてこの頁では平仮名「か」も。

「志ゆつくハ」、一晩考えましたが、うーん、わかりませんでした。宿題です。

「きうようのおり」、「う」がわかりずらい。

「む満」、「い満」、変体仮名「満」が「◯」+「☓」の記号のように見えます。


P8P9見開き

腰にさし後ろに流れているのは提灯でしょうか。その提灯のところから後ろに伸びているのは左手に持つムチでしょう。

野馬ののんびり優雅なたたずまいと対象的に早馬は武士も馬も死に物狂いの趣。

江戸時代、情報を早く伝える方法はいりいろあったようです。ここの早馬や他には早駕籠、早飛脚。

しかし、大阪の米取引相場では伝書鳩が早かったとか。また狼煙(のろし)という方法もよくつかわれていたとか。伝書鳩は今でも情報伝達の現役だそうです。



2020年9月29日火曜日

豆本 むまくらべ その12

 

P.8下段

(読み)

早 打 馬

はやうちうま


者やうち

はやうち


むまハ

むまは


きう

きゅう


多゛い

だ い


ミやうの

みょうの


つ可い者゛ん

つかいば ん


尓て

にて


志ゆつ(くハ)

しゅつ


(大意)

早打馬

早打ち馬は旧大名の使い番(伝令)である。

志ゆつ(くハ)


(補足)

「さう多゛いミやうの」、総大名と読めますが、そんな大名はありませんので、間違いです。

「きう」でしたら「旧」大名でしょう。これで意味は通じそうです。

「志ゆつ(くハ)」、うーん、ここもわからない。


馬の蹄の上、アキレス腱のところにたてがみのような毛が描かれています。野馬の方にもよく見るとありました。調べてみたら「距毛(きょもう)」とありました。

また馬の尾の付け根に飾り紐のようなものがまわしてあります。鞍を後ろからとめている紐なのか単に飾りなのか、何でしょう?



2020年9月28日月曜日

豆本 むまくらべ その11

 

P.8上段中段

(読み)

野馬

のま


のむまハ諸 こく尓

のむまはしょこくに


おゝしと

おおしと


いへども

いへども


奈の▲

なの


▲た可

 たか


いのハ

うのは


下 ふさ

しもふさ


こ可゛ねに

こが ねに


(大意)

野馬

野馬は諸国に多いといわれているが

有名なのは下総(しもうさ)の小金(こがね)に


(補足)

「下総の小金」で調べてみました。

江戸幕府直轄の牧(牧場)として野馬奉行が管理し、房総は平安時代から江戸時代にかけて軍馬の有力な供給地であったとあります。年をとっても知らないことはたくさんありますね。

 木の幹や枝ぶり葉や花の描き方に一定の技法があるようで、P7の樹木と同じような配置になってます。




2020年9月27日日曜日

豆本 むまくらべ その10

 

P.7下段

(読み)

俗 尓うさ起゛

ぞくにうさぎ


むまと

むまと


いへど

いえど


あつと

あっと


者ねる

はんる


わけでハ

わかでは


あらずと

あらずと


可や

かや


(大意)

俗にうさぎ馬というが

あっと跳ねるわけでは

ないそうだ


(補足)

 驢馬を俗にうさぎ馬ということですが知りませんでした。

背景の赤い花(葉?)の木の幹に樹皮のひだを書き入れてそれらしくしています。

ここでも、鼻先と蹄は薄青色です。



2020年9月26日土曜日

豆本 むまくらべ その9

 

P.7上段

(読み)

驢馬

ろば


ろ者゛ハ

ろば は


い多つて

いたって


ミゝの

みみの


奈可゛く

なが く


きも

きも


奈可゛く

なが く


志づ可奈る

しずかなる


むま奈り

むまなり


(大意)

驢馬

ろばは大変に耳の長く

気も長いおとなしい馬である


(補足)

「驢」の画数が多いので念の為、馬+虍+田+皿 です。「虎」はとらがしらorとらかんむり。

「ミゝの」、ここだけみて読めと言われても難しい、前後から判断します。

ロバの耳が誇張されて長いですが、実際はそれほどでもありません。

乗馬している人は羽織袴姿ですが、頭がすでに断髪したのか、つばなし帽子でもかぶっているみたい。



2020年9月25日金曜日

豆本 むまくらべ その8

 

P.6

(読み)

曲  馬

きょくば


き与く

きょく


者゛尓-

ば に


-つ可ふハ

 つかうは


馬 のとし

うまのとし


より奈り▲

よりなり


▲きぬけ可゛している

 きぬけが している


ゆへ

ゆえ


馬上  で

ばじょうで


いろゝ

いろいろ


げいを

げいを


奈す

なす


とや

とや


(大意)

曲馬

曲馬には年寄りの馬をつかう。

もう荒々しさはなくなって(よく従うようになって)いるので

いろいろ芸をすることができるという。


(補足)

1行目の「よ」は変体仮名「与」に見えますが、上段終わりから2行目の「よ」は平仮名でしょう。

「きぬけ可゛している」、「気抜け」だとおもいますが、そのままだと気の張りをなくしてボォーとしている状態でしょうが、ここでは乗馬する人の操るままになっていることでしょう。


 馬の頭部を極端に小さく描いてはいますが表情は厳しく引き締まっています。体中に血管が膨れ上がって気合が入っているのがよくわかります。

鐙(あぶみ)から足をはずし、乗馬して芸を次々に見せる曲馬師の姿が勇ましい。手綱も離し、両手に持っている大きな赤い花はなんでしょうか。両手両足を浮かせてまさに曲馬であります。


2020年9月24日木曜日

豆本 むまくらべ その7


P.5

(読み)

多満けむり

たまけむり


をぐゝ里

をぐくり


ぞく

ぞく


くんを

くんを


おい志り

おいしり


ぞけしも

ぞけしも


強 物 可゛

つわものが


馬馬尓

ばばに


ま多可゛り▲

またが り


▲ぞくを

 ぞくを


けちらし

けちらし


者ねとバ

はねとば


せしといふ

せしという


(大意)

弾(たま)煙(けむり)をくぐり

賊軍を追いしりぞけ

強者たちが馬々にまたがり


賊(軍)を蹴散らし

跳ね飛ばしたという


(補足)

「馬馬尓」(ばばに)、同じ「馬」のくずし字ですが形が同じではありません。


P4P5見開き

見開きにしてやっと戦場の様子が見えました。

黒馬にまたがっているのが賊軍で、手前の西洋服を着た陸軍士官や兵隊さんに追われているところです。賊軍(武者姿)は名前の通りお上(政府)に逆らう悪者としてまた新旧の対比もわかりやすく描かれています。


2020年9月23日水曜日

豆本 むまくらべ その6

 

P.4

(読み)

くろ馬

くろうま


陸 軍 の強  馬

りくぐんのきょうば


里くぐんの

りくぐんの


馬 ハ

うまは


あし

あし


者゛やで

ば やで


ちうを

ちゅうを


とぶごとくを

とぶごとくを


奈しとす

なしとす


春で尓

すでに


可ご志満

かごしま


の●


●せん

 せん


そうの

そうの


みぎり

みぎり


尓ハ

には


(大意)

陸軍の馬は足早で宙を飛ぶように走るという。

すでに鹿児島の戦争のときには


(補足)

明治10年の西南の役の場面です。

でだしは変体仮名「里」(り)。

変体仮名「者」(は)と「春」(す)が少し似てます。「者」(は)は平仮名「む」の下部が下に流れたような感じ。「春」(す)は「す」+「て」のような形。

「可ご志満」、「ま」の変体仮名「満」が記号◯の中に☓のように見えます。

「みぎり」、時、頃、折、場所、場面などの意。古文書では普通に出てきます。漢字は「砌」。


馬が主題であるだけに、黒馬と栗毛色の馬が力強い。黒馬の尾も丁寧です。


2020年9月22日火曜日

豆本 むまくらべ その5

 

P.3


(読み)

そらあぶ奈いぞ

そらあぶないぞ


へいゝ

へいへい


本らゝ

ほらほら


あり

あり


春?の▲

す?の


▲ちんせん

 ちんせん


五銭 本ど

ごせんほど


と可や

とかや


西 洋 馬

せいよううま


馬車

ばしゃ


(大意)

そら危ないぞ

へいへい

ほらほら


(乗り合いの馬車や)あり

その運賃は5銭ほどであるという。


(補足)

前半のせりふは御者の掛け声。

下段2行目からの2文字がよくわかりません。

「五銭」、「銭」の遍をとったフォントがありませんでした。


P2P3見開き

 左上の色の異なる馬にまたがる西洋人男女、幕末の生麦事件では実際に事件にあった一人は馬に乗った御婦人でした。薩摩藩の追手を振り切り近くの領事館へ逃げ込みその場で気を失ってしまいました。

細かいところまで色をのせています。余白など許さぬという描き方。


2020年9月21日月曜日

豆本 むまくらべ その4


P.2

(読み)

馬車 ハ

ばしゃは


くハいん

かんいん


可゛多く王ぞく

が たか ぞく


可゛多ま多ハ

が たまたは


せう本う尓

せいほうに


のりあいの

のりあいの


馬車 や

ばしゃや


へいゝ

へいへい


(大意)

馬車は官員がた華族がた

または西洋に乗り合いの馬車が

へいへい


(補足)

旧仮名遣いあるいは歴史的仮名遣いはなれてもやっかいです。

「くハんいん」、「ハ」は「可」(か)にも見えますがわかりません。

「く王ぞく」、変体仮名「王」(わ)で「くわぞく」。

「馬」のくずし字はなんとなくそれらしいのでわかりますが、ひらがなで「つる」の形に似てなくもない。


馬車の屋根の縁の飾りが日章旗柄。中は洋服姿の男性と和服の御婦人、時代です。

御者は首から下が西洋風の制服姿なのに、頭は手ぬぐいをほっかむりしていてどこか変。

馬の蹄のそのすぐ上の毛まで描いています。

適当に描いているところがコレッポチもなく隅々まで丁寧です。



2020年9月20日日曜日

豆本 むまくらべ その3

 

P.1


(読み)

若 軍 馬

わかぐんば


む可し

むかし


あし??の

あし??の


のりし

のりし


むまハこのことし

むまはこのごとし


といふ

という


今 の五月

いまのさつき


人 形  のごとし

にんぎょうのごとし


(大意)

若軍馬

昔武者が乗馬していた

馬はこの絵のようであったという。

今の五月人形のごとし。


(補足)

見出しの背景が紅白ラベルの「若軍馬」、「若」としましたがわかりません。「艹」+「百」ではヒットしませんでした。

二行目の3,4文字目が読めません。大意では絵の通り武者としましたが、宿題にします。


絵はいかにも小林英次郎です。国立国会図書館デジタルコレクションでは小林英次郎の豆本を4冊読むことができます。どれも彼の太い線の輪郭線と色鮮やかさが共通しています。


武者も軍馬も意気揚々としてまさしく五月人形であります。

刀の鞘の飾りなのでしょうか、虎か何かの勇猛な獣の尻尾のよう。


2020年9月19日土曜日

豆本 むまくらべ その2

 

見返し

(読み)

むまくら遍゛

むまくらべ


一 柳  堂 者ん

いちやなぎどうはん


(大意)

むまくらべ

一柳堂版


(補足)

「へ」の変体仮名「遍」に「゛」がついてます。

「は」の変体仮名「者」は「す」+「て」のような形。ここではもっとくだけた形になってます。

こんな絵柄の色紙を玄関先や床の間に飾ってみたいものです。

舟盛りに使うような小型の船の台にみえます。外側は黒で内は赤の漆塗りでしょう。

茶巾絞りのような花瓶なのでしょうか、それとも厚手の布に水を含ませて花を包んでいる?

豪華さはないけどちょっと侘びた佇まいでその向こうに夕方の里山の風景がみえそうです。

<20221123記>

 あらためてみてたら、お恥ずかしいことですが、これが馬の鐙(あぶみ)とは気づきませなんだ。

なんとも風流な花の飾り方であったのに・・・


2020年9月18日金曜日

豆本 むまくらべ その1

表紙


(読み)

むまくらべ

(大意)

むまくらべ

(補足)

「むま」とは馬のこと。馬がいろいろな場面に使用されているところを描いている豆本です。

前回「舌切雀」と同じ日に出版御届され、著者画小林英次郎、出板人野田茂政も同じです。

小林英次郎独特の太い線で輪郭を描き、色の使い分けが明確でメリハリのある描き方です。

馬と馬上の官軍士官の表情がそっくりで、見開いた目玉はとりかえっこができるほどです。

士官が事細かく細部まで描かれています。

右側には日章旗。

和綴じの糸こよりは修繕したてのようで真っ白。