P12P13 国文学研究資料館蔵
(読み)
天 王 寺牛 儈
てん王うしうしいち
てんのうじうしいち
備前 備 中 の国 お本く牛 を飼 て子を産 須則
びぜんびつち う うし 可い うま す奈ハち
びぜんびっちゅうのくにおおくうしをかいてこをうますすなわち
これを大 坂 天 王 寺
これをおおさかてんのうじ
尓おくる天 王 寺孫 右衛門と云 者 牛 市 のつ可さ奈り此 人 の
まご うしいち
におくるてんのうじまごえもんというものうしいちのつかさなりこのひとの
印 形 奈个れバ諸 国 尓賣 買 すること叶 ハ春゛こと也
ゐんぎやう しよこく うり可い
いんぎょうなければしょこくにうりかいすることかなわず ことなり
年 中 備前 備 中 より牛 を引
袮んぢ う
ねんじゅうびぜんびっちゅうよりうしをひき
来ること日々尓たえ須゛毎 年 霜 月 尓牛 市 阿り近 郷 の
まい袮んしもつき きん可゛う
くることひびにたえず まいねんしもつきにうしいちありきんご うの
百 姓 思 ひ\/ 尓
ひやくせ う
ひゃくしょうおもいおもいに
牛 を引 来 りて互 尓交 易 賣 買 春これを
ひきき多 多可゛ひ 可うゑき
うしをひききたりてたが いにこうえきうりかいすこれを
牛 博 労 と云 春べて牛 を商 ふ尓
者゛くろう あき奈
うしば くろうというすべてうしをあきなうに
直段 相 定 る時 ハ互 尓牛 尓米 を可ましむ
袮多゛んあいさ多゛ま
ねだ んあいさだ まるときはたがいにうしにこめをかましむ
是 を賣 買 の證 拠とする可や
せ うこ
これをうりかいのしょうことするかや
(大意)
略
(補足)
「近郷」、このくずし字はセットで覚えます。
「互」のくずし字、はじめて見たような。
牛はまるまる肉付きよく、柄もみなことなって描かれています。牛の用途はもちろん食べるのではなくまた乳を絞るのでもなく(牛やヤギの乳を飲んでいたそうでもありますが)、農耕や大八車で荷をひかせたり、労働のためでした。
鳥居や松、また家には縄のれんを描くなどやはり絵描きです。






