P71 東京都立図書館蔵
P71_1
(読み)
同 鰤 磯 場之圖
どうぶりいそばのず
網 磯 近 く奈るとき数 百 人
あみいそちかくなるときすうひゃくにん
あつまりて網 を引 あげ網
あつまりてあみをひきあげあみ
中 尓群(ムラガ)る魚 を打 鎰(カキ)或(アルヒ)盤
なかに むらが るうおをうち かき あるい は
手どり尓して砂上 へ投(ナゲ)あげ
てどりにしてさじょうへ なげ あげ
腹(ハラワタ)をぬき大 桶(ヲケ)耳以連天
はらわた をぬきおお おけ にいれて
塩 づけとなし又 志本を
しおづけとなしまたしおを
腹 中 にミ多し土中 耳
はらぢゅうにみたしどちゅうに
うづミてむしろをふせ
うずみてむしろをふせ
て水 気を去(サ)りふ多ゝび
てみずけを さ りふたたび
塩 を本どこし薦(コモ)尓包(ツゝミ)て
しおをほどこし こも に つつみ て
諸邦(シヨハウ)尓出す
しょほう にだす
(大意)
略
(補足)
「同」、丹後国。
「群る」、「君」と「羊」の位置が上下になってます。偏と旁が上下になるのは古文書でよくあります。
「打鎰(カキ)」、「鎰」は『重さの単位。二十両。また、二十四両。かぎ。錠前のかぎ。』の意。ここでは『漁業における「打鉤(うちかぎ)」とは、長い木の柄の先端に鋭い鉄製のカギ(鉤)を取り付けた道具、およびそれを使って魚を捕獲・引き揚げる手法のこと』。
「或(アルヒ)盤」、変体仮名「盤」(は)、ほとんどが変体仮名「者」(は)ですけど、この「盤」もたまにでてきます。
手づかみで鰤を浜に投げ上げる漁師たちの動作も表情も一人ひとりことなっていていいですねぇ。その上では網を綱引きのように引き上げてますが、やはりみなさん一人としておなじふうに描かれていません。
題名は鰤でそれが主役のはずですが、やはり漁師たちでした。














