P56 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P56_1
(読み)
阿波 國 藍 玉 製 之圖二
あわのくにあいだませいのずに
刈 取 多る全 草 を三 部尓分け末 の
かりとりたるぜんそうをさんぶにわけすえの
方 十 分を「上 リン」中 の方 十 分ヲ「中
ほうじゅうぶを じょうりん ちゅうのほうじゅうぶを ちゅう
リン」本 の方 十 分の四を本 葉と區
りん もとのほうじゅうぶのしをほんばとく
分 し鉈(ナタ)尓て細 可尓し日尓干し黒
ぶんし なた にてこまかにしひにほしくろ
色 尓化するを度として莖 を去リ
いろにかするをどとしてくきをさり
俵 尓納 むる也○打 粉は朝 より
たわらにおさむるなりうちこはあさより
刈 倒 日尓干 四分六 尓押 切 可ら
かりたおしひにほすしぶろくにおしきりから
竿 尓て打 こなし葉と莖 と分ケ
さおにてうちこなしはとくきにわけ
て納 む蒅(スクモ)製 ハすくも蔵 尓入
ておさむ すくも せいすはすくもくらにいれ
筵 を可け度 々 水 を注(ソゝ)ぎ床 返
むしろをかけたびたびみずを そそ ぎとこがえし
をして八 十 日 の後 尓四 貫 目程 を
をしてはちじゅうにちののちによんかんめほどを
一 臼 として上 品 は二 日程 搗 て二十 五尓
ひとうすとしてじょうひんはふつかほどつきてにじゅうごに
丸 め俵 尓納 むる奈り
まるめたわらにおさむるなり
(大意)
略
(補足)
「蒅」、『すくも【蒅】藍(あい)の葉に水を加えて発酵させたもの。黒褐色の塊』。
「二十五尓丸め俵尓納むる」、意味がちょっと不明ですが、「四貫目程を一臼」とあって、約15kgをついて、それを25個の藍玉にして俵に納めて蔵に入れるのだとおもいます。
赤札3枚黄札1枚があってそれぞれ作業の説明を記しています。赤札「藍ヲコナス」(から竿で打ちこなす)、「あゐ玉ヲ蔵尓入ル」、「藍玉ヲ?ル」。黄札「スクモ蔵」。
材木は末(すえ)が木の先端で、根の部分を元(もと)といいます。ここでも同様で藍草の先端を末、元を本としています。
畳の新しいものは藺草の溌剌とした香りが気持ちも躰もシャンとさせてくれます。藍染めした半纏もあの独特な藍染の香りが体に力を与えてくれますが、最近は昔ながらの藍染は少なくなって、化学染料なのか香りがしません。
ここで働く職人さんたちの半纏はほとんどが藍染です。スクモ蔵の藁葺きの濃淡がきれいです。
















