P34 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P34_1
(読み)
同 刈 揚之圖
どうかりばのず
農 家の婦女 子笠 を并 へ袖 をつら
のうかのふじょしかさをならべそでをつら
ねて唄 をう多ふて苗 をうゑる是 を
ねてうたをうたうてなえをうえるこれを
早乙 女といふ扨 うゑ付 の後 度
さおとめというさてうえつけののちたび
々 手入連をして秋 尓至 り花
たびていれをしてあきにいたりはな
も散り穂もそろひて用 水 を抜
もちりほもそろいてようすいをぬき
日 光 尓田を干 て鎌 を以 て刈
にっこうにたをほしてかまをもってかり
とり竿 尓可けて五 日本ど干シ
とりかさにかけていつかほどほし
稲把(イナコキ)尓て古きおとし颺(トウ)扇(ミ)に
いなこぎ にてこきおとし とう み に
と本し篩(フルイ)尓可けま多とうミ尓
とおし ふるい にかけまたとうみに
て精 粗を区分 し木臼 に可け
てせいそをくぶんしきうすにかけ
てすり多て万斛簁(まんごくどおし)尓て精
てすりたて まんごくとおし にてせい
粗を別け升 尓斗 りて俵
そをわけますにはかりてたわら
尓をさむ
におさむ
(大意)
略
(補足)
画は緑から黄金色一色の秋になりました。
「同刈揚之圖」、前回と同じで「肥後国」、熊本県。
小さな赤札が3枚あります。
右側「稲コキ」、穂先から籾をおとす。脱穀。
中央「カラ竿尓て打」、同じく籾落とし。
左側「颺扇」(とうみ)、脱穀したものに混じっている様々なものを風をあてて(手動扇風機です)吹き飛ばし選別する。
さらにその左側にある直方体の上に入れ口がある器械が「万斛簁」で籾の大きさをより分ける。松の木の奥に見えている笠を重ねてあるのが、「竿尓可けて五日本ど干シ」てある刈り取った稲。
わたしの母の実家は農家でした。子どものころよくあずけられていましたので、これらの器械が納屋に置いてあるのを目にしました。これらの作業はみな手作業で人力でしたが、しばらくして1960年過ぎころより急速に機械化されていったようにおもいます。
これら作業のあとは、最後に箒で丁寧に掃き、籾を集めて一粒も無駄にしません。一粒でも他の籾と同じように手間かけて育てたのだよと、母の口癖でした。













