P1 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P1_2
(読み)
山 城 國 宇治茶 摘 圖一
やましろのくにうじちゃつみずいち
皇 国 第 二の産 物 尓て近 年
こうこくだいにのさんぶつにてきんねん
諸 方 尓て作 るといへども宇治
しょほうにてつくるといえどもうじ
を上 等 と須先 実子(タネ)を下 して
をじょうとうとすさき たね をくだして
六 年 目尓して摘 取 奈り此 年
ろくねんめにしてつみとるなりこのとし
一 株 尓て凡 三 貫 目摘 上 り七 年 目
ひとかぶにておよそさんかんめつみあがりしちねんめ
尓は九 貫 目八 年 尓て廿 七 貫 目九
にはきゅうかんめはちねんにてにじゅうななかんめく
年 尓ハ八 十 五貫 目十 年 尓して
ねんにははちじゅうごかんめじゅうねんにして
二百 五十 五貫 目取 上 る物 也 摘 人 ハ
にひゃくごじゅうごかんめとりあがるものなりつみびとは
壱 人一 日 尓一 貫 目摘 取 を定 業 と
ひとりいちにちにいっかんめつみとるをていぎょうと
して新 暦 五月 より摘 初 十 日の内
してしんれきごがつよりつみはじめとおかのうち
に摘 終 る也 その余日 を過 す
につみおわるなりそのよじつをすごす
時 ハ葉こ王くなりて上 品
ときははこわくなりてじょうひん
の茶 尓ハ奈らぬもの那り
のちゃにはならぬものなり
(大意)
略
(補足)
「〆」、貫の異体字or略字。『かん くわん【貫】)① 尺貫法における目方の単位。時代によって相違があるが,メートル条約加入後,1891年(明治24)に15キログラムを四貫(一貫=3.75キログラム)と定め,尺貫法の基本単位の一つとした。一〇〇〇匁(もんめ)。貫目』。
わたしはもうジジイですので、小学校入学してからも体重は〜貫目、足の大きさは〜もん(文『② 〔もと,一文銭を並べてはかったことから〕足袋や靴の大きさの単位。一文は約2.4センチメートル』)でした。
茶葉を日差しからさえぎって渋くならないように簾(すだれ)をかけています。簾の濃淡がみごとですが、簾を透けてうすくお茶の木が見えるように彫って刷り上げている技もこれまた見事なり。
また摘み取った茶葉が籠の目からあふれている様まで木版画でやってしまって、ここまでくれば名人芸なり。
現在、簾のかわりに玉露栽培では同じ目的で寒冷紗(かんれいしゃ)というもので日をさえぎっています。
子どもたちもできることをお手伝い、なんせ十日のうちに摘み終わらなければならないので、家族親戚村の人たちなどなど総出の仕事です。







