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(読み)
羽後 國 養 蠶 之圖七
うごのくにようさんのずなな
蚕(カヒコ)春で尓繭(マユ)と奈り五六 日 目
かいこ すでに まゆ となりごろくにちめ
与りハ糸 を取るなり是 も国 々
よりはいとをとるなりこれもくにぐに
尓与りて流 義多 し當 国 ニてハ糸 取
によりてりゅうぎおおしとうごくにてはいととり
女 の左 の方 へ竈(カマド)を置き鍋(ナベ)の
おんなのひだりのほうへ かまど をおき なべ の
湯沸騰ると起ま由一 升 を四
ゆたぎるときまゆいっしょうをし
五度本ど尓鍋 へ入連加減(可个゛ん)与く
ごどほどになべへいれ かげ ん よく
煮(ニ)多るとき箸 を以 可き交(マゼ)
に たるときはしをもってかき まぜ
糸 口 をとり奈べの縁(ヘリ)尓馬
いとぐちをとりなべの へり にうま
の尾或 ハ女 の髪(カミ)の毛をちひ
のおあるいはおんなの かみ のけをちい
さ起輪(ワ)尓し之 を結(ユヒ)付 此 穴 尓
さき わ にしこれを ゆい つけこのあなに
糸 を通 し篗(ワク)尓巻(マキ)てとる也
いとをとおし わく に まき てとるなり
(大意)
略
(補足)
「羽後國」、秋田県の大部分と山形県の北部の一部とに相当。
「篗」、『わく【籰・篗】〔「枠(わく)」と同源〕紡いだ糸を巻き取る道具。二本または,四本の木を対にして横木で支え,中央に軸を設けて回転するようにしたもの。おだまき』。
養蠶之圖が七になって、物産図会の品で同じものでは一番の紹介数かもしれません。明治初年以降生糸の輸出が爆発的に増加してゆくまさにその時代でありました。
2台の篗(ワク)で巻き取っている御婦人ふたり、ひとりは娘さんぽく、姉さんかぶりしているもうひとりはチト色っぽい。手回している部分に歯車が二枚見えています。
窯焚きしている男の背中の「萬」は版元の東京日本橋錦栄堂萬屋大倉孫兵衛の意匠。胸元が開いた長煙管をすっている女となにやら色っぽいはなしでもしている様子。
柱に金具をつけて巻き取った生糸を引っ掛け、全体を整えている男はザンバラ髪、足元には大きい和鋏とヘチマのような形のものがあります、なんでしょうこれ?
馬の鞍が大きくて丈夫そうなのは、右のほうにある生糸がつまった荷物をこれからのせようとしているところのよう。「この大きな荷物ふたつ運んでください、これくらい大丈夫だよね?」「へい、旦那様。うちの馬はそれくらいなんともありゃしませんや、まかしておくんなさい」。














