P3 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P3_1
(読み)
大 和 國 葛 ノ根ヲ堀 圖
やまとのくにくずのねをほるず
葛 ハ山 野尓自然(シセン)尓生る蔓
くずはさんやに しぜん になるつる
草 尓して春 旧 芽より新 芽
くさにしてはるきゅうめよりしんめ
を生 し一 莖 三 葉 尓して葉莖 尓
をしょうじいっけいさんようにしてはくきに
毛あり秋 葉の間 より穂を
けありあきはのあいだよりほを
生 じ花 を開 く豆 の花 尓似
しょうじはなをひらくまめのはなにに
て紫 赤 色 奈り後莢(サヤ)を結 ぶ
てむらさきあかいろなりのち さや をむすぶ
その根うす紫 尓し天肉
そのねうすむらさきにしてにく
白 色 なりこの根を冬 より
しろいろなりこのねをふゆより
春 の発 芽のと起まで耳
はるのはつがのときまでに
鶴 者し尓て本りとり土 を
つるはしにてほりとりつちを
あらひ石 盤 のうへ尓て打
あらいせきばんのうえにてうち
燗(ラカ)し桶 尓水 を入 中 尓て
らか しおけにみずをいれなかにて
もミいだす奈り
もみいだすなり
(大意)
略
(補足)
「根ヲ堀圖」、「堀」(土偏)の読みは「ほり」、御城の堀など。「ほる」は「掘る」(扌)。なので画の意味で使うなら「掘」が正しいが、昔はとてもいい加減なのでOK。
「打燗し」、お酒をお燗(かん)するの『【燗】酒をとっくりなどに入れて,あたためること。また,あたためた酒。「―をつける」「熱(あつ)―」』。石の板の上で根っ子を砕くわけですけど、熱を加えるわけでもないしなんでお燗の燗を使っているのでしょうねぇ。
画の背景にススキの穂が赤くなってますので、その時期にこの作業を行うことがわかります。また、「花をひらく豆の花ににて紫赤色なり」とあるように、緑色のなかに点々とそれらの色があります。
つるはしをふるっている人が何人かいますが、左利きのかたもいるよう。









