P53 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P53_1
(読み)
淡 路 國 鯛 ブリ網 之圖
あわじのくにたいぶりあみのず
鯛 ハ海 中 巌石(ガンゼキ)多 き処 尓
たいはかいちゅう がんせき おおきところに
集 り是 をとる尓不便 奈
あつまりこれをとるにふべんな
る由ゑ尓「ブリ」といふて長 サ
るゆえに ぶり というてながさ
三 百 二三 十 尋 計 り奈る縄 へ
さんびゃくにさんじゅうひろばかりなるなわへ
糸 尓てうす板 を付 水 中 を
いとにてうすいたをつけすいちゅうを
ひけバ木(コ)の葉(ハ)の散乱(サンラン)する
ひけば こ の は の さんらん する
古登久奈る可゛由ゑ耳魚
ごとくなるが ゆえにさかな
おそハれて中 流 尓たゞよひ
おそわれてちゅうりゅうにただよい
「ブリ」の真 中 尓あつまる此 縄
ぶり のまんなかにあつまるこのつな
を引 尓舟 七 艘 尓して乗 人 卅 一 人 也
をひきにふねななそうにしてのりびとさんじゅういちにんなり
(大意)
略
(補足)
「尋」、『ひろ【尋】〔広(ひろ)の意〕両手を左右に広げたときの,一方の指先から他方の指先までの距離。長さの単位として用い,縄・釣り糸・水深をはかるのに用いる。江戸時代には一尋は五尺(約1.5メートル)または六尺(約1.8メートル)であったが,明治以降は六尺とする』。
「古登久奈る可゛由ゑ耳」、変体仮名のオンパレード。これをすらすら読めれば超初心者から初心者となります。
「魚おそハれて中流尓」、文章の流れから「さそわれて」があてはまりそうです。しかし「さ」の変体仮名をしらべると、この形に近いものはありません。この形の変体仮名に近いのは「お」です。ですので「さかなおそれて」のまちがいのような気がします。
一番手前の5人の漁師がのっている小船、艫(艉(とも))の舵まわりも細かく描き、また漁師たちが旗に合わせて、きっと大声の掛け声も、漕いでいる様子が力強い。漁場の海の青の濃淡がきれい。
















