P57 東京都立図書館蔵
P57_1
(読み)
伊豆 國 椿 の油 を取 圖
いずのくにつばきのあぶらをとるず
當 國 新(ニイ)島 三宅(ミヤケ)島 其 他
とうごく にい じま みやけ じまそのほか
七 島 中 椿樹(ツバキ)の多 きこと
しちとうちゅう つばき のおおきこと
本邦(ホンホウ)第 一 とす山野(サンヤ)尓自(ジ)
ほんぽう だいいちとす さんや に じ
生(シヤウ)してその花 者も艶麗(キレイ)
しょう してそのはなはも きれい
なり花 ちりて後 實(ミ)越
なりはなちりてのち み を
むすぶ土人 これを採(ト)りて
むすぶどじんこれを と りて
臼(ウス)尓て搗(ツキ)袋 尓入 て〆 木
うす にて つき ふくろにいれてしめき
尓可け油 を搾(シボ)るそ能色
にかけあぶらを しぼ るそのいろ
志ろく澄清(スミ)尓し天粘(ネバ)
しろく すみ にして ねば
ら須゛洋州(ヤウジ ウ)のホルト油尓
らず ようしゅう のほるとゆに
勝(マサ)連り
まさ れり
(大意)
略
(補足)
構図は椿の花をこれでもかというくらいに巨大に描き、遠近感と奥行きを与える広重定番の技。
またこの画は色があせていますが、これら木版画がどのように劣化するかを知るためにも、それなりに貴重な資料となります。画の周辺がボロボロになりはじめてもいます。
「ホルト」、『ホルト。ポルトガルの転』の油なのでオリーブオイルのこと。
椿油というと、食用油としてよりも、大相撲の関取衆の鬢付け油の香りが鼻をクンクンとさせて思い出されます。両国界隈お相撲さんが歩いたあとには椿油の残り香があって、とっくに見えなくなってしまった関取を探してキョロキョロしてしまいます。
















