P36P37 国文学研究資料館蔵
(読み)後半
差 引 春る也 虎 市 にハ別 尓取 引 場と云 毛の一 ケ所 有 て
さしひきするなりとらいちにはべつにとりひきばというものいっかしょありて
古ゝ尓てけし合 須奈り米 市 のことハ米 穀 賣 買 出 世車 と
ここにてけしあいすなりこめいちのことはべいこくうりかいしゅっせぐるまと
云 書 尓くハしく見え多れハ爰 尓ハ略 須やりくり両 替 の手代 小者
いうしょにくわしくみえたればここにはりゃくすやりくりりょうがえのてだいこもの
毎 夜よひの間 に諸 方 をまハりてすめ合 尓行 也
まいよよいのあいだにしょかたをまわりてすめあいにゆくなり
爰 尓顕 須所 能繪これ也
あらハ
ここにあらわすところのえこれなり
出入 四ツ切 かバやき 米 相 場表 の躰
でいりよつぎり かばやき こめそうばおもてのてい
(大意)
略
(補足)
「米穀賣買出世車」、『宝暦8年(1758年)頃に刊行された、江戸時代の堂島米市場における米相場の売買法や心得を解説した書物です。赤松閣(東白)が撰し、米取引で財を成すための極意を車に例えて図解した、当時の投資家向け教本』。
ここの画は文中にもあるとおり『両替の手代小者毎夜よひの間に諸方をまハりてすめ合尓行也爰尓顕須所能繪』なので、月代(さかやき)の髷はかバやき屋の親父の他3人だけです。あとはみな若衆髷(わかしゅまげ)というのかな、それに筆を差しています。
提灯のおおいをおろし明るくして何をしているのかとよく見ると、おちんちんを見せているアホがいます。また相撲でもしているのか背負投げのようなもので取っ組み合って遊んでいます。提灯にはみな屋号が入っていて「すめ合」に右往左往。
「すめ合」、『江戸時代における「両替屋(りょうがえや)」の業務において、「すめ合(すめあい)」は、毎晩のように諸方(各方面)を回って取引をまとめる行為を指す言葉。両替屋の手代や小者が、夜の間に得意先などを回って、商取引の債権・債務の相殺や、資金の融通(すめ合い)を行うこと。江戸時代の商業において、手形を用いて商人同士の貸し借りを相殺する、実質的な金融の安定化機能(手形清算)の一部』。
かバやき屋、ひらいたうなぎをまるまる一匹焼いていますけど、当時大坂ではこんなふうにしていたのかねぇ?






