P75 「船橋市西図書館所蔵」「画像の無断ダウンロード禁止」
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(読み)
東 京 錦 繪製 造 之図
とうきょうにしきえせいぞうのず
錦 繪ハ武州 東 京 の名 産 尓し
にしきえはぶしゅうとうきょうのめいさんにし
て奉書(ホウシヨ)或 ハ絹雁皮紙(キヌガンヒシ)ホ に刷(スル)
て ほうしょ あるいは キヌガンビシ などに する
と雖(イヘト)も伊豫(イヨ)の国 西条(サイデ ウ)より出
と いえど も いよ のくに さいじょう よりだ
す政紙(マサシ)尓て摺(スル)もの多 し板 ハ
す まさし にて する ののおおしいたは
櫻(サクラ)木を用 ひ一ト色 毎 尓一 枚
さくら ぎをもちいひといろごとにいちまい
宛 を刻 し先墨板(スミイタ)より摺始(スリハシ)
ずつをこくしまず すみいた より すりはじ
めて色 毎 尓春り合 せ上 品 のものハ
めていろごとにすりあわせじょうひんのものは
三 十 篇 より四 十 篇 の色 を春り
さんじっぺんよりよんじっぺんのいろをすり
合 せ終(ツヒ)尓一 枚 の錦 繪と奈る宇ちハ
あわせ つい にいちまいのにしきえをなるうちわ
ハ房刕(バウシ ウ)より出す処 の女竹 を凡 六
は ぼうしゅう よりだすところのめたけをおよそろく
十 尓割(ワリ)て窓(マド)をあミ錦 繪を張 縁(ヘリ)を
じゅうに わりて まど をあみにしきえをはり へり を
とる也
とるなり
(大意)
略
(補足)
赤札が3枚あって左より「ドウサ引の紙を掛ル」。ドウサとは『どうさ だう―【礬水・礬砂・陶砂】膠(にかわ)とミョウバンを溶かした水。紙などに引いて,墨・インク・絵の具のにじみ止めとする』。『どうさがみ だう―【礬水紙】絵の具がにじむのを防ぐために,礬水を引いた紙。書画に用いる』。次の赤札「ゑを摺」。3枚目「団扇張」その右上でははみ出た竹を押し切りで落としています。「縁(ヘリ)をとる」作業です。
店の中の作業場から店頭というおもしろい構図、なので店頭に飾ってある浮世絵・錦絵は裏側が透けてます。錦絵を四隅でとめていますが、この頃は洗濯ばさみはなかったはずでどうやっているのでしょう?人力車が左奥に半分見えています。
「政紙」、『まさがみ。「柾紙」「正紙」とも書かれ上質な奉書紙の一種。特に上質のものは浮世絵の刷りなどにも用いられた』。
「墨板」、『墨板(すみばん)」とは、浮世絵などの木版画において輪郭線や黒色部分を表現するための最も基本となる版木(主版)のこと。この墨板をもとに色を重ねるための「色板(面)」が作らる』。
「凡六十尓割(ワリ)て窓(マド)をあミ」、『うちわの「窓」とは、日本三大うちわの一つである「房州うちわ」などで見られる、骨と骨の間隔を整えて糸で編んだ、紙が貼られていない格子状の部分(持ち手から扇面にかけて細かく(48〜64等分に)割いた竹の骨を、糸で美しく編み交ぜて作る)のこと』。天井にぶら下がって干してある団扇。
「房刕」、フォントがないので「刕」を使用。ここでは下の刀は「冫」とその裏返し。
子どものころ、錦絵を張った房州団扇がいくつかありましたが、その価値も知らずに最後は竹の骨だけになってしまいました。














