P4P5 国文学研究資料館蔵
(読み)
伊豫牛蒡
いよご本゛う
いよごぼ う
ふとくして其 味 よし長 さハ三 四 尺 も阿り
そのあち
ふとくしてそのあじよしながさはさんよんしゃくもあり
牛蒡 の名 物 也 城 州
めいぶ川 じやうし う
ごぼうのめいぶつなりじょうしゅう
八幡 牛 蒡名 物 尓て其 名高 しといへとも其 大 いさ伊予
やハ多 その奈 よ
やわたごぼうめいぶつにてそのなたかしといえどもそのおおいさいよ
牛蒡 尓及 バ須◯牛蒡 の実を大 力 子と云
およ 多いりきし
ごぼうにおよばず ごぼうのみをだいりきしという
ねぶと腫 物 尓其 実を一 粒 のめハ
者れもの
ねぶとはれものにそのみをひとつぶのめば
早 速 志由も川の口 阿きてうミを出須也
さつそく
さっそくしゅもつのくちあきてうみをだすなり
中 華 尓ハ牛蒡 の其 苗 のミを
もろこし 奈へ
もろこしにはごぼうのそのなえのみを
賞 翫 して其 根ハ人 お本く食 せぬよし本 草 綱 目 尓見由
しやうくハん その袮 しよく 本んざう可うもく
しょうが んしてそのねはひとおおくしょくせぬよしほんぞうこうもくにみゆ
假使 項 羽の力 阿りとも鋤 なくてハ牛蒡 ぬき可゛多し
多とひ可うう ち可ら すき こ本゛う
たいいこううのちからありともすきなくてはごぼ うぬきが たし
(大意)
略
(補足)
「伊予牛蒡」、『愛媛県(伊予国)で古くから栽培されていたとされる、長さが約90〜120cmにも達する極めて太く長い巨大なごぼう』
「伊豫」、『いよ 【伊予】① 旧国名の一。愛媛県全域にあたる。予州』
「城州」、『じょうしゅう じやうしう 【城州】山城(やましろ)国の別名』『やましろ 【山城】① 〔古くは「山背」「山代」とも書かれた〕旧国名の一。五畿内の一。京都府の南東部に当たる。城州(じようしゆう)。② 京都府南部,木津川市の地名。木津川中流右岸を占め,野菜・タケノコ・茶などを産する』
「城州八幡」、『現在の京都府八幡(やわた)市の古い呼び名(山城国八幡)』。
「大力子」、『花の後の種子はゴボウシ(牛蒡子)、またはアクジキ(悪実)ダイリキシ(大力子)と称し薬用にする。 漢方では、発汗、利尿、解毒、消炎・排膿を目的に腫れ物の内服に用いる』。牛蒡の実が漢方薬に使われているとは、全く知りませんでした。
「ねぶと」、『ねぶと【根太】背中・腿部(たいぶ)・臀部(でんぶ)などにできるはれもの。黄色ブドウ球菌の感染により,毛包が炎症を起こし,膿(う)んで痛む。固根』
「賞翫」、『しょうがん しやうぐわん【賞翫・賞玩】(名)スル 〔古くは「しょうかん」とも〕① 事物の美しさ・良さなどを味わい楽しむこと。めでること。「織部の皿を―する」② 食べ物のうまさを味わうこと。賞味。「お俊が呉れし菓子―するに」〈いさなとり•露伴〉』。作者はこの言葉が好きなようで、たびたび出てきています。
またまたでたぁ~、超巨大な蕪の画が以前にありました。今回は牛蒡です。こんなでかいのあるわけないだろ!っておもいつつ、じっとながめていると、う〜ん🤔・・・もしかしたら、ほんとにあったのかもしれないと、おもってきてしまう・・・、画の力!
むしろの上で作業しているのはごぼうの実をとって、干しているのでしょうか。






