P15 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P15_1
(読み)
志摩 國 荒 布刈 之圖
しまのくにあらめかりのず
荒布(アラメ)ハ其 形 ち昆布(コンブ)に似て
あらめ はそのかたち こんぶ ににて
薄(ウク)く柔 尓して黒 色 なり
うす くやわらかにしてくろいろなり
當 國 鳥羽の海 底(テイ)其 他 所 々
とうこくとばのかい てい そのほかところどころ
尓生 須゛土人鎌(カマ)を以 て海 底 尓
にしょうず どじん かま をもってかいていに
沈(シツ)ミ岩 尓付 多る荒 布乃
しず みいわにつきたるあらめの
根を刈(カリ)て浮(ウカ)むあらめ浪(ナミ)の
ねを かり て うか むあらめ なみ の
為 尓自然(シゼン)と陸(ヲカ)地へうち
ために しぜん と おか ちへうち
あげたるを取 まとめ乾(カハカ)
あげたるをとりまとめ かわか
して諸 方 尓い多゛須
してしょほうにいだ す
(大意)
略
(補足)
磯場に打ち寄せる波の様子がねんいりに描かれ、また岩場にからみ砕け散るさまも見事に彩色されています。右側に二人、海底の荒布をとる人もいます。
昆布はツルツルですが、荒布はそれにくらべるとシワシワで厚みもあり、かみごたえもあってうまいです。
摺師は濃淡だけで、磯場の潮風や空気感を表現し奥行きを与えています。うまいもんですねぇ。













