P94 「船橋市西図書館所蔵」「画像の無断ダウンロード禁止」
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(読み)
加州 熊 并 ニ膽ヲ取ル図
かしゅうくまならびにいをとるず
熊 ハ多 く大樹(タイボク)の洞中(ドウチウ)尓住(スム)
くまはおおく たいぼく の どうちゅうに すむ
ものなり猟師(カリウド)枝 の付 多る
ものなり かりうど えだのつきたる
木を持 て窠穴(ソウケツ)を突探(サグ)れ者゛
きをもって そうけつ を さぐ れば
熊 木を引 入 んとして両 手を掛
くまきをひきいれんとしてりょうてをかけ
て引く猟 師 斧(ヲノ)を以 て熊 の
てひくかりうど おの をもってくまの
手を断切(キル)也 或 ハ鎗(ヤリ)尓てつき
てを きる なりあるいは やり にてつき
皮(カハ)を解剖(サキテ)して膽(ヰ)を登る
かわ を さきて して い をとる
春奈ハち當 国 を上 品 とす
すなわちとうこくをじょうひんとす
黒様(クロデ)豆粉様(マメロデ)琥珀様(コハクデ)の三
くろて まめろで こはくで のさん
種(シユ)あり就中(ナカンヅク)琥珀様 を上
しゅ あり なかんずく こはくでをじょう
等 と須
とうとす
(大意)
略
(補足)
「加州」、『かが 【加賀】① 旧国名の一。石川県南部に相当。加州。賀州』
「膽」、『たん 【胆(膽) 】① 内臓器官の一。「胆汁」「胆石」「胆囊(たんのう)」「臥薪嘗胆(がしんしようたん)」』。
「くまのい【熊の胆】」① 胆汁を含んだままの熊の胆囊(たんのう)を乾燥させたもの。苦みが強い。利胆・消炎・鎮痙・強壮などの目的で用いる。熊胆(ゆうたん)。
この画をみて一番最初に目がいくのが熊の表情と赤い舌、そして振り上げられた三本の青光りする斧。鉄砲は急所をはずすとかえって熊が凶暴になって襲ってくるので難しい。それよりも確実な斧なのだろうけど、大同小異、胆がすわってないとできません。
鈴木牧之(すずき ぼくし)という人がいて、江戸時代後期に越後国塩沢(現・新潟県南魚沼市)で活躍した商人・随筆家。豪雪地帯の実態を描いた名著『北越雪譜』の作者です。その中に雪の様々な風景を描いているのですが、相手は白、どうやって表現するかが大変でした。
ここでも雪に陰影をつけたり黒い細い線で凹凸や稜線を描いていて、上手です。こんな雪深いところでも右隅に山奥の風景の定番である小川を付け足すことを忘れていません。常緑樹の松の緑がはえています。













