P103 「船橋市西図書館所蔵」「画像の無断ダウンロード禁止」
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(読み)
越 中 滑 川 大 章魚之圖
えっちゅうなめりかわおおだこのず
當 國 冨山(トヤマ)滑(ナメリ)川 の大 鮹(タコ)ハ牛 馬
とうごく とやま なめり かわのおお だこ はぎゅうば
を取 喰ひ漁 舟 を覆(クツカヘ)して人 を
をとりくいぎょしゅうを くつがえ してひとを
取連り漁 人是 を捕(トラ)ふるに術(シユツ)奈
とれりりょうしこれを とら うるに じゅつ な
し故 尓舟 中 尓空寝(ソラネ)して待(マツ)
しゆえにせんちゅうに そらね して まつ
バ鮹 う可ゞひ与つて足 をのべ天
ばたこうかがいよってあしをのべて
舟 尓打 可ゝるを目早 く鉈(ナタ)を
ふねにうちかかるをめばやく なた を
以 て其 足 を切 おとし速(スミヤカ)尓漕(コギ)可へ
もってそのあしをきりおとし すみやか に こぎ かえ
る其 危(アヤウ)きこと生 死一 瞬(シユン)の間 に
るその あやう きことせいしいっ しゅん のあいだに
関(カゝ)る右 足 を市店 の簷(ノキ)尓掛 れ
かか るみぎあしをしてんの のき にかけれ
バ長 く多れて地尓あ満る又 疣(イボ)一 ツ
ばながくたれてちにあまるまた いぼ ひとつ
を服(フク)して一 日 の食 に足るといふ
を ふく していちにちのしょくにたるという
(大意)
略
(補足)
昨日の高岡、今日の滑川、富山湾の地図です。
「疣(イボ)一ツを服(フク)して一日の食に足る」、ウソっぽいけど、でもこれだけデカイ鮹なら、なんとなく信じてしまいます。それになにより、食べてみたい。
「目早く」、『めばや・い【目早い】(形)《文ク めばや・し》見つけるのが早い。すばやく見ぬく。めざとい。「上等らしいのを―・くえりわけて」〈俳諧師•虚子〉』。
「足」のこの形のくずし字は初めてかも、「豆」の上部の「一」をとった形。
大鉈でまさにきらんとする漁師、よく見るとタコの右足に(八本もあるのに)切れ目が入っています。一度では切り落とせなかったよう。
この版は摺りの最初のころのようで、詞書きの文字が鮮明ですし、画の描線の彫りの角がたっています。















