P10_2 同志社大学デジタルコレクション所蔵
(読み)
◯掌(しやう)中 多いまつの傳
しょう ちゅうたいまつのでん
○硫黄(ゐ王う)○焔火肖(ゑんせ う)○樟脳(せ うのう)○乳香(尓 うこう)
いおう えんしょう しょうのう にゅうこう
右 能四味(ミ)を生(き)うるし尓て練(ねり)あハせ
みぎのし み を き うるしにて ねり あわせ
多゛んご本ど尓まろめ本しあげ火を
だ んごほどにまろめほしあげひを
つけ持(もて)バよくと本゛る奈り雨 風 越
つけ もて ばよくとぼ るなりあめかぜを
いと王須゛く王いちう 志て旅行(りよ可う)
いとわ ずか いちゅうして りょこう
の用意(い)とする尓重宝(ちやう者う)奈り
のよう い とするに ちょうほう なり
(大意)
◯手のひらに収まるたいまつの方法
○硫黄(ゐ王う)○焔火肖(ゑんせう)○樟脳(せうのう)○乳香(尓うこう)、
右の4種を生漆で練り合わせ、
だんごくらいの大きさに丸めて干しあげる。火を
つけて持てばよく灯る。雨風でも
大丈夫。懐中して旅行の
用意をする品として重宝する。
(補足)
「ゑんせう」、『えんしょう ―せう【煙硝・焰硝】① 硝酸カリウム。硝石。② 有煙火薬の俗称。「―のにおい」』。「火」+「肖」の漢字はありそうで、みつかりませんでした。
「雨風」、「風」は読めますが、その上の一文字に悩みました。
「生(き)うるし尓て練(ねり)あハせ」とありますが、現在国産の生漆でこんな団子を作ったら、ひとつで10万円は軽くこえるとおもいます。それを燃やしてしまうのだから、この団子をつくる人はまずいないとおもいます。
画の人物がここまで皆同じように見えます。誰かを想定していそうです。






