P21 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P21_1
(読み)
甲斐 國 白 柿 製 之圖
かいのくにころがきせいのず
柿(カキ)は當 國 処 々 より産(サン)須゛喬(キヤウ)
かき はとうごくしょしょより さん す きょう
木 にして其 実(ミ)大 奈り四五月
ぼくにしてその み だいなりしごがつ
頃(ゴロ)花 開(ヒラ)き九月 の頃 実熟(ジユク)
ごろ はな ひら きくがつのころみ じゅく
す是 を摘(ツミ)皮(カハ)を剥(ハ)ぎてその
すこれを つみ かわ を は ぎてその
蔕(ヘタ)をのこし縄(ナハ)尓者さミ
へた をのこし なわ にはさみ
て数 条 につらね乾(カハ)き天
てすうじょうにつらね かわ きて
後 匣(ハコ)の中 尓列(ナラ)へ蓋(フタ)を掩(オホ)
のち はこ のなかに なら べ ふた を おお
ひ久 しきを経(ヘ)て白霜(シモ)を
いひさしきを へ て しも を
生 ず則 ち白柿(コロカキ)と称 須味(アヂ)
しょうずすなわち ころかき としょうす あじ
甘(アマ)くして甚 ダ佳(カ)奈り
あま くしてはなはだ か なり
(大意)
略
(補足)
「喬」、『きょう けう 【喬】たかくそびえる。「喬松」「喬木」』
「九月の頃実熟(ジユク)す」まさにこの画の時期で、庭のかたすみに赤い菊の花が咲いています。
皮をむいた柿がたくさん籠に入っていて、その柿の色が、驚くくらい実際のむいた柿の色にそっくりで手にとって食べてしまいそう。
大きな柿の木とたくさんの実を大胆に手前に配置して、これはもちろん錦絵のまね、でもきれい。その向こうでは部屋の中でなにやら歓談する男二人、また顔が半分隠れて男の子がいて、日常の中での柿むき作業という雰囲気をかもしだしています。
茅葺きの濃淡といい、板壁の色むらの具合といい、上手だなぁ。














