P48 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P48_1
(読み)
同 廣 島 牡蠣蓄 養 之圖
どうひろしまかきちくようのず
蛎(カキ)は貝 中 の一 等 尓して人 身 に
かき はかいちゅうのいっとうにしてじんしんに
もつとも滋養(ジヤウ)の物 奈り海 中
もっとも じよう のものなりかいちゅう
自然 尓生 ずるもの尓して大 奈る
しぜんにしょうずるものにしてだいなる
ものハ岩 の如 く集 合 し天
ものはいわのごとくしゅうごうして
一 二丈 尓及 ぶ藝 刕 尓畜養(チクヤウ)す
いちにじょうにおよぶげいしゅうに ちくよう す
るものハ小 奈りと雖 もその味 ひ
すものはしょうなりといえどもそのあじわい
美(ビ)奈り干潮(ヒシホ)のとき砂上 尓竹 木
び なり ひしお のときさじょうにたけぎ
尓て垣(カキ)をつらね潮 のき多る毎(ごと)
にて かき をつらねしおのきたる ごと
にちひさ起蛎 のつ起たるを
にちいさきかきのつきたるを
とり別(ヘツ)尓いけすのうちの砂
とり べつ にいけすのうちのすな
中 尓畜養(チクヤウ)し三 年 目尓し
なかに ちくよう しさんねんめにし
て取 出し食用(シヨクヨウ)尓そ奈ふ
てとりだし しょくよう にそなう
(大意)
略
(補足)
「藝刕」、ここでは「州」の異体字は下の部分が「冫」+「冫」の裏返し、ですが「刕」というのもあって、かたちの近いものを採用。
手前の竹木についた「ちひさ起蛎」を左奥の「いけすのうちの砂中尓畜養し」て3年目に食用になるとあります。その竹林の左下隅に蛸、右下隅では魚をタモですくっています。
籠に入れた蛎が見えるように仕上げていて、それらを舟にあけている描写では籠網をとおして、海の青色が丁寧に描かれています。漁師たちが生き生き動いているよう。また紫色の半纏はよく見ると濃淡で柄が入っていて、なんとも細かい。













