P43 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P43_1
(読み)
備前 岡 山 石 筆 製 圖
びぜんおかやませきひつせいのず
當 國 和気郡(ワケコホリ)伊部(インベ)近傍(キンバウ)
とうごく わけごおり いんべ きんぼう
の山 中 より産(サン)春る土石 ハ
のさんちゅうより さん するどせきは
その質(シツ)堅剛(カタク)尓して白 色
その しつ かたく にしてはくしょく
奈りこれを挽(ヒキ)王り石筆(セキヒツ)
なりこれを ひき わり せきひつ
に製(セイ)春る尓殆(ホトン)と舶来(ハクライ)の
に せい するに ほとん ど はくらい の
品 と比(ヒト)しきを以(モツ)て専(モツハ)ら
しなと ひと しきを もっ て もっぱ ら
これを用 由依(ヨツ)て多 く之(コレ)
これをもちゆ よっ ておおく これ
を製造(セイサウ)して諸 國 へ輸(ユ)
を せいぞう してしょこくへ ゆ
出(シユツ)なすといふ
しゅつ なすという
(大意)
略
(補足)
「備前岡山和気郡伊部」、現在は備前市を代表する備前焼の里です。日本六古窯の一つ、JR伊部駅があります。
看板に「石盤石筆學校用」とあって、今で言う文房具屋さんみたいなお店かもしれませんが、このお店は石筆専門店かな。明治政府は小学校を全国津々浦々に設立しました。ほどほどの大きな街にはそれに付随して個人経営の文房具屋が必ずといってよいほどあって、それは現在まで引き継がれています。なのでこのお店の近くにも学校があったのようで、店先の通りに小学生が石盤を手にしています。
店の中では右手に庖丁らしきものを持って何かを削っている店員がいます。石筆でしょう。その手前では店先に腰掛けて店員と商談中、手に何本もの石筆を持って掛け合っています。洋傘に洋帽、着物に羽織、それに下駄、なんともハイカラです。近くの学校の教師でしょうね。店中にある箱の側板には「石筆」とあります。
わたしが小学校に上がる前後までは、文房具屋や雑貨店や駄菓子屋で蝋石(ろうせき)を売っていました。直方体の細長い墨のような形です。道路などにいろいろなものを書いて怒られたりもしましたが、文字をおぼえる練習もしたものです。













