2024年5月11日土曜日

延命長尺御誂染長壽小紋 その45

P17P18 国文学研究資料館蔵

P17

(読み)

「こゝろに志ハ

 こころにしわ


ミのこらぬやう

みのこらぬよう


に命  のせん多く

にいのちのせんたく


を春るの多゛じゆ

をするのだ じゅ


者゛ん奈ら一 もん可゛

ば んならいちもんが


能りで春む可゛命

のりですむが いのち


のせんた

のせんた


く丹ハ

くには


小者゛ん金 で

こば んがねで


な个れバのり

なければのり

P18

可゛き可ねへ

が きかねえ

(大意)

「心にしわがよらぬように命の洗濯をするのだ。襦袢ならば一文の糊ですむが、命の洗濯には、小判の金でなければ糊がきかねぇ。

(補足)

 命を洗濯する男、身ぐるみ一式洗ってしまったのか、手ぬぐいを腰にまわしてかくしています。

 人物もですが、部屋の作りや細々した什器なども丁寧に描かれています。

 

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