P20 国文学研究資料館蔵
(読み)
「そバ可らかめ可゛これ
そばからかめが これ
春ゞめ此 い者ゐ尓ち川
すずめこのいわいにちっ
とおごりやれといへバ
とおごりやれといえば
春ゞめ可゛おふさて可゛川
すずめが おうさてが っ
てんじやありやせこりやせ
てんじゃありゃせこりゃせ
や川とせよい\/とい川てうれ
やっとせよいよいといってうれ
しがるこれを奈づけて春ゞめ
しがるこれをなずけてすずめ
お古゛りといふ
おご りという
「あ奈多ハ命 の
あなたはいのちの
おやでござり
おやでござり
ま春とうれ
ますとうれ
し奈起尓
しなきに
めそ川こう
めそっこう
奈起゛ハ
なぎ は
めそ\/と
めそめそと
奈く
なく
(大意)
そばから亀が「これ雀、この祝いにちょっとおごれや」というと、雀が「おう、よしわかった。ありゃせ、こりゃせ、やっとせよいよい」といって嬉しがる。これを名付けて雀おごり(雀おどりの洒落)という。
「あなたは命の親でございます」とうれし泣きに、めそっこ鰻(未成長の細く小さい鰻)はメソメソと泣く。
(補足)
雀踊りはこのブログでも何度か出てきました。北斎も描いています。
「命能おや」が持つ杖、わたしならここも「命」の杖にしてしまいそう。
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