P25 国文学研究資料館蔵
(読み)
里やうけん可゛
りょうけんが
和るいと王川゛可能
わるいとわず かの
こと尓者やま川て
ことにはやまって
命 をうし奈ふ
いのちをうしなう
ことあり者
ことありは
きやうふ多
きょうふた
多びてらさ
たびてらさ
春゛ら川可ハ
ず らっかは
ふ多ゝびえ多゛
ふたたびえだ
尓の本゛ら春゛
にのぼ らず
いちどすて
いちどすて
多るいのち
たるいのち
ふ多ゝ
ふたた
びもどる
びもどる
ことなし
ことなし
(大意)
よく考えて判断することができなくなると、ちょっとしたことが引き金になって、命を失うことがある。「破鏡再び照らさず」、「落花再び枝に上らず」、一度捨てた命は再び戻ることはない。
(補足)
「ふ多ゝびえ多゛」、どうやらここの「え」は平仮名のようです。
飛び込む女、清水のときとは違って頭から海老反りになって両手も万歳、帯の蝶々結びや裾の乱れまでなんとも丁寧に描いていることかと感心。石組みや石の表情も手抜きはなし、手堅い。
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