P22 国文学研究資料館蔵
(読み)
[ち うぎハおもく命 ハ可るし]
ちゅうぎはおもくいのちはかるし
「ち うぎに奈らでハ
ちゅうぎにならでは
春てぬ命 とハ加
すてぬいのちとはか
古川 可゛きん个゛ん多゛
こがわが きんげ んだ
「命 ハ多゛いじ能もの
いのちはだ いじのもの
多゛可゛ち うぎの多
だ が ちゅうぎのた
め尓ハ可るひ
めにはかるい
よの中 尓ち う
よのなかにちゅう
ぎ本どおもひ
ぎほどおもい
ものハ奈以ぞ
ものはないぞ
(大意)
[忠義は重く命は軽い]
「『忠義にならでは捨てぬ命』とは加古川の金言だ。
「命は大事なものだが、忠義のためには軽い。世の中に忠義ほど重いものはないぞ。
(補足)
加古川本蔵は「仮名手本忠臣蔵」の主要人物。ネットで調べるといろいろな解釈を読むことができます。
京伝、秤(はかり)が好きとみえて、ここでは「忠義」と「命」。他の本では「花魁」と「小判」とあちこちで秤を登場させています。
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