P13 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P13_1
(読み)
伊勢 國 鮑 採 之圖
いせのくにあわびとりのず
伊勢の國 和浦 御座浦 大 野
いせのくにわうらござうらおおの
の三 ヶ所 尓鮑(アハヒ)をとり二 見可゛うら
のさんかしょに あわび をとりふたみが うら
北 塔 世尓て鮑(ノシ)を製 すあハびを
きたとうせにて のし をせいすあわびを
とるハ必 ず女 海人の業 と須但 シ
とるはかならずおんなあまのわざとすただし
女 ハ呼吸(コキ ウ)長 き故 也 沖 ふ可く出
おんなは こきゅう ながきゆえなりおきふかくで
るに親属(シンソク)を具してふ年を
るに しんぞく をぐしてふねを
古可゛せ腰 尓小網 袋 を付 て
こが せこしにこあみぶくろをつけて
海 てい尓いり岩 尓つ起多る鮑
かいていにいりいわにつきたるあわび
を箟 尓て不意尓おこし腰
をのみにてふいにおこしこし
尓つけて泛 む奈り海 尓志づ
につけてうかむなりうみにしず
むハ五尋 より十 ひろ十 五尋
むはごひろよりじっひろじゅうごひろ
をかきりと須深 きところハ
をかぎりとすふかきところは
こし尓縄 を付 てしつむ也
こしになわをつけてしずむなり
(大意)
略
(補足)
「とるハ」、「と」が「乙」+「丶」のような形です。「と」の変体仮名「止」のようでもあります。
「泛」、うか・ぶ 【浮かぶ・泛かぶ】。
「尋」、『ひろ【尋】〔広(ひろ)の意〕両手を左右に広げたときの,一方の指先から他方の指先までの距離。長さの単位として用い,縄・釣り糸・水深をはかるのに用いる。江戸時代には一尋は五尺(約1.5メートル)または六尺(約1.8メートル)であったが,明治以降は六尺とする。』
炭鉱の画より一転して、明るい開放的な磯となりました。詞書きの下地に紫色の柄があって、色がうつったものかと他の同じ画を調べましたがみな同じ箇所に付いているので、これは下地柄です。
若き頃、磯場でかぜ(ウニ)を採っていたときに、鮑も採ったことがありました。カゼも鮑も、カスガイで岩から引っ剥がすのですけど、チャンスは一回限りで、失敗すると岩場にしっかりと吸い付いてはがせなくなります。また無理にはがそうとすると鮑もカゼも傷つけてしまって、台無しです。
右側の海女さん、浮かび上がってきてピューっと声を出して息継ぎしているところ、口の先にその呼吸の様子が描かれています。細かいね。
海女さんも小舟を岩場にぶつけないように操船する漁師も命がけです。

















































