2026年6月14日日曜日

日本山海名物圖繪巻之五 その15

P28P29 国文学研究資料館蔵

(読み)

鯨  置 網

くじらおき阿ミ

くじらおきあみ


くじら鯨鯢 の字を用 由るハ誤   也 海? と書 可゛正 字也 くじら大 奈る

              あやまり

くじらくじらのじをもちゆるはあやまりなりくじらとかくが せいじなりくじらだいなる


舟 をものむ也 日に光  尓其 鰭 をひらめ可するハ旗 をふる可゛古゛とく

ふ年        ひ可り そのひれ        者多

ふねをものむなりひにひかりにそのひれをひらめかするははたをふるが ご とく


沫 を吹けハ雨 のごとし其 海 上  尓あらハるゝ時ハ

あハ ふ  あめ      可いしやう      とき

あわをふけばあめのごとしそのかいじょうにあらわるるときは


あ多可も山 のごとし往来 の舟

    やま    ゆきゝ

あたかもやまのごとしゆききのふね


これ尓あへハ必    さい奈んあり鯨  の口 の下 あご尓

      可奈ら須゛          くち

これにあえばかならず さいなんありくじらのくちのしたあごに


大 鰭 阿り椶   木の皮 尓似て小松 を

  ひ連  し由ろのき 可ハ   こまつ

おおひれありしゅろのきのかわににてこまつを


植 奈らべ多るごとく尓見由る也 網 舟 十  二艘 人 数 十  五人 づゝ

うえ              あミ      そう

うえならべたるごときにみゆるなりあみぶねじゅうにそうにんずうじゅうごにんずつ


是 ハ先 へまハりて網 を

これ さき

これはさきへまわりてあみを


おろし置 也 くじら此 あミ尓さま多げられてよハる也

   於く

おろしおくなりくじらこのあみにさまたげられてよわるなり


舟 ハ何 れも平 徒゛くり川 御座能可多ち也

   いづ  ひら    可ハござ

ふねはいずれもひらづ くりかわござのかたちなり

(大意)

(補足)

「海?」、?は魚+鬲でしょうか。

「川御座」、『かわござぶね かは―【川御座船】① 江戸時代,幕府や諸大名が河川で使用した豪華な大形の屋形船。② 町方の船遊山などに賃貸しする屋形つきの川船。大坂界隈での呼称で,江戸では町御座船・借御座船がこれに相当する』

 網の周囲には浮として比較的大きな樽がいくつも結びつけられています。。

鯨の髭は現在では貴重品となってしまっていますが、工芸品やバネなどいろいろ使われているようです。

 

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