2026年6月7日日曜日

日本山海名物圖繪巻之五 その8

P14P15 国文学研究資料館蔵

(読み)

章魚

たこ

たこ


大 だこ小だこ小八梢魚。望 潮魚。百距     阿り

       くもだこ いひだこ て奈可゛多゛こ

おおだここだこくもだこ いいだこ てなが だ こあり


播 州  明 石たこの名 物 也

     あ可し

ばんしゅうあかしたこのめいぶつなり


但 馬の大 だこ甚  多大 奈り牛 馬 を取 夜 舟 の中 へ手をさしのべて

たじま             うしむま とるよるふ年

たじまのおおだこはなはだだいなりうしむまをとるよるふねのなかへてをさしのべて


人 の有 無 をさぐるといへり◯たこを取 尓ハ

   ある奈き

ひとのあるなきをさぐるといへり たこをとるには


たこ壺 をいくつも徒奈尓つけて桐 の木

  つ本           きり き

たこつぼをいくつもつなにつけてきりのき


の切 口 をうけ尓つけて降  置 一 日 一 夜過 て引 あぐれバ

 きりくち       おろしおき      やすぎ ひき

のきりくちをうけにつけておろしおきいちにちいちやすぎてひきあぐれば


つ本゛の内 尓たこ入 て居る也

    うち      ゐ

つぼ のうちにたこいりているなり


海 中  尓て人 尓すゐ徒けバ者奈れず人 の徒者゛けを以 て

可いち う                      もつ

かいちゅうにてひとにすいつけばはなれずひとのつば けをもって


於とせバよく於徒るといふ

おとせばよくおつるという

(大意)

(補足)

「徒者゛け」、『つば・く 【唾く・唾吐く】

つばきをはく。「其の玉器に―・き入れたまひき」〈古事記•上訓〉』

 明石は鯛も名産です。東では三浦半島は鴨居の蛸と鯛が有名で、江戸時代は鴨居の鯛は大奥に献上されたといわれています。

 近年では蛸もすっかり高級品となってしまい、国内産の蛸を店頭で見かけることはほとんどなくなってしまいました。

 

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