2026年6月12日金曜日

日本山海名物圖繪巻之五 その13

P24P25 国文学研究資料館蔵

(読み)

鯨   遠 見

くしらのとを見

くじらのとおみ


古来 より絵尓書 来 るくじらハ本 式 尓阿ら須゛今 図する

こらい  ゑ          本んしき     いまづ

こらいよりえにかききたるくじらはほんしきにあらず いまづする


所  ハ画 工 長谷川 光 信 海 邊尓て真  の鯨  を見天

ところ ぐハこうハせ可ハミ川のぶうミべ  まこと くしら

ところはが こうはせがわみつのぶうみべにてまことのくじらをみて


其 躰  をう川せり尤   正  とすべしくじら取 ハ山 の手尓小屋をつくり

その可多ち         せ う

そのかたちをうつせりもっともしょうとすべしくじらとるはやまのてにこやをつくり


遠 目鏡 にて塩 をふくを見て采 をふり舟 手へ志ら春る也 くじら尓

とをめ可年  し本      ざい

とおめがねにてしおをふくをみてさいをふりふなでへしらするなりくじらに


五種 有 。ざとう。小くじら。ま川こう。せミ。奈可゛せと云 奈可゛せハ鯨  の

ごし由                                くじら

ごしゅあり ざとう こくじら まっこう せみ なが せというなが せはくじらの


㐧 一 尓て三 十  三 尋 有 此 くじらハ見つけてもとらぬ可゛

             ひろ阿り

だいいちにてさんじゅうさんひろありこのくじらはみつけてもとらぬが


鯨  取 能作法 也

      さ本う

くじらとりのさほうなり

(大意)

(補足)

「遠見」、「見」のフリガナが「ミ」でも「み」でもなくなぜか「見」です。

この頁から最後まですべて鯨の項目となります。司馬江漢「西遊旅譚」に生月島の鯨漁について詳しい話が記されています。しかしこの本はそれよりも約百年前の出版です。

 遠眼鏡を使っているひとの奥にやかんを乗せた火鉢があります。火鉢というと現在はほとんどが七輪やボール状のものになってしまっています。ここのように手前をくりとったものは見かけなくなりました。

 

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