P8 国立国会図書館デジタルコレクション蔵
P8_1
(読み)
和 泉 國 堺 浦 桜 鯛 并 ニ魚 市 之図
いずみのくにさかいうらさくらだいならびにうおいちのず
桜 の花 さ可りの頃 漁(リヤウ)したる鯛
さくらのはなざかりのころ りょう したるたい
を唱(セ ウ)してさくら鯛 といふ當 津
を しょう してさくらだいというとうつ
の濱 尓天捕るもの味 佳(ハヒ)甚 多゛
のはまにてとるものあじ わい はなはだ
美(飛゛)なりとすその外 紀州 の
び なりとすそのほかきしゅうの
近 海 よりお本く漁 舟 この浦
きんかいよりおおくりょうせんこのうら
尓あつまり螺(ホラ)貝 を吹 天魚
にあつまり ほら がいをふいてうお
市 の者じまりを知らせ
いちのはじまりをしらせ
買ふもの多 く来 つ天浪花
かうものおおくきたってなにわ
京 師へ運送(ウンソウ)す
きょうしへ うんそう す
知 家
ともいえ
行 春 の堺 乃浦 のさくら鯛
ゆくはるのさかいのうらのさくらだい
阿かぬ可多ミ尓个 ふやひくらん
あかぬかたみにきょうやひくらん
(大意)
略
(補足)
絵の左に「アハヂ」、右に「ハリマ」とあります。
「知家」は藤原知家。
「行春の〜」、「現存和歌六帖」第三(歌番号一五三)所収歌。ただし作者は藤原為家。『去りゆく春を惜しむかのように、堺の浦で獲れる美しい桜鯛を、まだまだ見飽きない(離れがたい)者同士が、今日引き揚げてしまう(分けてしまう)のだろうか。』
「桜鯛」、『② 桜の花が咲く頃,内湾の浅瀬で漁獲される鯛。瀬戸内海,特に堺沖のものが有名。初めは雌で,産卵後性転換が起こって雄になる。食用。季春』。画の中の赤い魚が桜鯛。ウミキンギョともいうらしい。
浜にもどってくるどの船の上にも網がみあたりません。一本釣りでしょうか?
浜の賑わいは部外者もなぜかワクワクさせてしまいます。


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