2026年6月4日木曜日

日本山海名物圖繪巻之五 その5

P8P9 国文学研究資料館蔵

(読み)

江鮒 引 網

ゑふ奈ひきあミ

えふなひきあみ


鯔  河 本゛らあり海 本゛らありちいさき時 をすべて江鮒 と云 也

本゛ら可ハ     うミ         とき

ぼ らかわぼ らありうみぼ らありちいさきときをすべてえふなというなり


是 をとるハ地引 阿ミ也 長  さ三 町  者゛可り尓引 廻 して両方

これ    ぢびき    奈可゛             まハ  里やう本う

これをとるはじびきあみなりなが ささんちょうば かりにひきまわしてりょうほう


の徒奈手尓人 阿ま多かゝりて磯 へ引 よせて玉 阿ミをもてすくひ取 也 春べて

              いそ      たま

のつなてにひとあまたかかりていそへひきよせてたまあみをもてすくいとるなりすべて


江鮒 ハ海 と川 との潮 ざかひ尓多 くある也

           しを    お本く

えふなはうみとかわとのしおざかいにおおくあるなり


泥 川 尓生  ずるハ肉 あ可く脂  多 し

どろ   せ う   尓く   あふら

どろかわにしょうずるはにくあかくあぶらおおし


砂 川 尓生  ずるハ肉 白 くあぶら春く奈しゑぶな正 字は撥尾魚と書

す奈

すなかわにしょうずるはにくしろくあぶらすくなしえぶばせいじはいな とかく

(大意)

(補足)

「鯔」、『ぼら【鯔・鰡】スズキ目の海魚。全長約70センチメートル。体はほぼ円筒形で,頭部は縦扁する。背面は灰青色で腹面は銀白色。出世魚で成長とともに呼称が変わり,オボコ・イナ(撥尾魚)・ボラ・トドなどの順に大きくなる。食用。釣りの対象魚。胃は肥厚してボラのへそと呼ばれ,また卵巣の塩漬けをからすみと称する。世界の温・熱帯の沿岸に広く分布し,汽水域や淡水域にも入る』

「玉阿ミ」。『たもあみ【攩網】竹や針金の口輪のついた袋状の網に長い柄をつけたもの。魚をすくい取るのに使う。たも。』

 引き網の綱に浮き代わりに材木が結ばれています。

 北斎が波頭のくだけるさまを独特な形に表現してから、ほとんどの絵師たちはそれをまねるようになりましたが、ここではまだかわいらしい水玉の感じ。これはこれでよし。

 冬になると大阪湾でとれたボラの刺身が出荷されて、私の住んでいる田舎の山間のスーパーにも並びます。やすくて脂がのっていてうまいです。ボラはバカにされますが、食べてみれば目からウロコの魚であります。

 

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