2026年6月18日木曜日

日本山海名物圖繪巻之五 その19

P35 国文学研究資料館蔵

(読み)

ばつ


誹 人 許 六 可曰末 能代 尓阿川て和歌の道 に

はいじんきょろくがひすえのだいにあってわかのみちに


對 する毛のハ金 銀 な里目尓見エ怒鬼神 を

たいするものはきんぎんなりめにみえぬきじんを


なりしめ於とこ越ん奈能中 をやハらけたけき

なりしめおとこおんなのなかをやわらけたけき


毛のゝふ能心  をなくさむるものハ是 な里と誠  に

もののふのこころをなぐさむるものはこれなりとまことに


是 尓にくまるゝ者 ハ此 界 尓一 日 能逗 畄  も成

これににくまるるものはこのかいにいちにちのとうりゅうもなり(がたし)

(大意)

俳人の許六の時代には和歌の素養が重要だったが、

現在それに変わるものは金銀の財貨である。

[以下意味不明ですがフィクションで記しておきます。]

目に見えぬ鬼神をなだめ、男と女の中をやわらげ、猛き

武士の心を慰めるものはこれ財貨であることを誠に

憎んでいるものがいるとすれば、この世に一日も生活は

できまい。

(補足)

「跋」、『ばつ【跋】書物・文章などの末尾にしるす文。後書き。 ↔序』

「誹人」、俳人。

「許六」、『もりかわきょりく もりかは―【森川許六】[1656〜1715]江戸前・中期の俳人。彦根藩士。名は百仲(ももなか),別号を五老井・菊阿仏など。松尾芭蕉晩年の門人。絵をよくし,芭蕉が師と仰いだ。蕉門十哲の一人で屈指の論客。編著「韻塞(いんふたぎ)」「篇突(へんつき)」「宇陀法師」など。きょろく。』

 この跋は平瀬徹齋の息子である平瀬光雪が記しています。

 

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