P35 国文学研究資料館蔵
(読み)
跋
ばつ
誹 人 許 六 可曰末 能代 尓阿川て和歌の道 に
はいじんきょろくがひすえのだいにあってわかのみちに
對 する毛のハ金 銀 な里目尓見エ怒鬼神 を
たいするものはきんぎんなりめにみえぬきじんを
なりしめ於とこ越ん奈能中 をやハらけたけき
なりしめおとこおんなのなかをやわらけたけき
毛のゝふ能心 をなくさむるものハ是 な里と誠 に
もののふのこころをなぐさむるものはこれなりとまことに
是 尓にくまるゝ者 ハ此 界 尓一 日 能逗 畄 も成
これににくまるるものはこのかいにいちにちのとうりゅうもなり(がたし)
(大意)
俳人の許六の時代には和歌の素養が重要だったが、
現在それに変わるものは金銀の財貨である。
[以下意味不明ですがフィクションで記しておきます。]
目に見えぬ鬼神をなだめ、男と女の中をやわらげ、猛き
武士の心を慰めるものはこれ財貨であることを誠に
憎んでいるものがいるとすれば、この世に一日も生活は
できまい。
(補足)
「跋」、『ばつ【跋】書物・文章などの末尾にしるす文。後書き。 ↔序』
「誹人」、俳人。
「許六」、『もりかわきょりく もりかは―【森川許六】[1656〜1715]江戸前・中期の俳人。彦根藩士。名は百仲(ももなか),別号を五老井・菊阿仏など。松尾芭蕉晩年の門人。絵をよくし,芭蕉が師と仰いだ。蕉門十哲の一人で屈指の論客。編著「韻塞(いんふたぎ)」「篇突(へんつき)」「宇陀法師」など。きょろく。』
この跋は平瀬徹齋の息子である平瀬光雪が記しています。

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