P18P19 国文学研究資料館蔵
(読み)
梭 魚兒
可ますこ
かますこ
かま須といふ魚 の子也 又 ハい可奈ご共 云
うを こ ともいふ
かますといううおのこなりまたはいかなごともいう
摂 州 尼 崎 兵 庫
せつしうあまがさきひやうご
の浦 尓て多 く取 也 是 を取 網 ハ春べあミと云 外 まハり
うら あミ そと
のうらにておおくとるなりこれをとるあみはすべあみというそとまわり
ハ索 尓てあミ其 次 ハ藁 蕊 尓てあミ真 中 ハ苧網 也 徒奈十 四筋
奈ハ 王らしべ まん奈可 を すじ
はなわにてあみそのつぎはわらしべにてあみまんなかはおあみなりつなじゅうしすじ
人 数 十 四人 まあミさ可阿ミとて綱 舟
にんずうじゅうよにんまあみさかあみとてつなぶね
二艘 あり外 尓舟 二そう付
そう 本可 つくる
にそうありほかにふねにそうつくる
也 四 艘 の舟 にもやいをつけ四方 取 まハして綱 を入るゝ也 かま須
し本うとり
なりよんそうのふねにもやいをつけしほうとりまわしてつなをいるるなりかます
ごを煎 じ油 を取 其 せんじがらを市 へ出してかますごとて賣 也
せん あぶら いち だ うる
ごをせんじあぶらをとりそのせんじがらをいちへだしてかますごとてうるなり
(大意)
略
(補足)
「可ますこ」、『かますご【叺子】〔関西で叺に入れて出荷するからとも,魳(かます)の子に似ているからともいう〕いかなご。こおなご』。『かます【叺】わらむしろを二つ折りにして作った袋。穀物・塩・石灰・肥料などを入れる。かまけ。』
「王らしべ」、『わらしべ【藁稭】稲の穂の芯(しん)。わらすじ。わらすべ。みご。また,わらのくず』。ついでに『わらしべちょうじゃ ―ちやう― 【藁稭長者】昔話の一。一本のわらしべから次々と価値の高いものに交換して,ついに長者になるという話。「今昔物語集」や「宇治拾遺物語」にも収められており,全国に類似の話が残っている』
「苧」、『お を 【麻・苧】① アサの古名。「―の畠あり」〈宇治拾遺物語•12〉② アサやカラムシの繊維を紡いだ糸。「―をよりて」〈土左日記〉』
「四艘の舟にもやいをつけ」、『もやいぶね もやひ―【舫い船】互いにつなぎとめた船。また,岸につなぎとめた船。むやい船』。『もやいづな もやひ―【舫い綱】船と船,あるいは船を岸につなぐ綱。遣手(やりて)。手安綱(てやすづな)。もやい』
なかなかの大作です。漁の様子がよくわかります。おしむらくは、網の目を通して透けるように刷ってほしかった。とても残念😢
すべ網を全部細かい麻糸や木綿糸で編んで部屋に吊るせばかや『【《蚊帳》 ・蚊屋】蚊を防ぐために寝床を覆う寝具。目の粗い麻・木綿などの布で作り,四隅をつって覆う。かちょう。「―を吊(つ)る」季夏「起きて見つ寝て見つ―の広さかな」浮橋』になります。

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