P10P11 国文学研究資料館蔵
(読み)
加賀笠
可ゞ可゛さ
かがが さ
菅 笠 国 々 よりお本く出れども中 尓も加賀を上 品 と須㐧 一
すげ可さく尓 本ん
すげがさくにぐによりおおくでれどもなかにもかがをじょうぼんとすだいいち
菅 の色 白 く糸 ぬひこま可尓して其 格 好 よし哥 尓ハ難 波
いろしろ いと 可川可う う多 奈尓ハ
すげのいろしろくいとぬいこまかにしてそのかっこうよしうたにはなにわ
菅 笠 名 物 也 万 葉 集 に押 てるや奈尓波春可゛笠お起ふるし
まんやうし う おし
すげがさめいぶつなりまんようしゅうにおしてるやなにわすがかさおきふるし
後 ハ誰 きん笠 な
のち 多可゛
のちはたがきむかさな
ら奈くに又 延 喜式 尓摂 津 国 笠 縫 氏とあり
ゑんぎしき ぬひ
らあくにまたえんぎしきにせっつのくにかさぬいしとあり
今 大 坂 玉 造 の東 深 江村 の
多まつくり ひ可しふ可えむら
いまおおさかたまつくりのひがしふかえむらの
民 も川者ら菅 笠 をぬひて家業 と須い尓しへの伝 来 な類遍゛し
多ミ 可け う でんらひ
たみもっぱらすげがさをぬいてかぎょうとすいにしえのでんらいなるべ し
(大意)
略
(補足)
「菅」、「艹」と「宮」で、「宮」のくずし字がちゃんと「友」のようになっています。
「押てるや〜」、『おしてる難波菅笠置き古し後は誰が着む笠ならなくに(おしてるなにはすがかさおきふるしのちはたがきむかさならなくに)。照り渡る難波の菅で作った笠を着けもせず古びさせて、後に誰か着ける人がいるような笠でしょうか』
子どもが猫をなでています。この本で猫はめずらしい。菅笠をおさめる竹籠、これを編むのも(菅笠より)大変だったはず。黒い着物を端折っている人の脚は相変わらずかえる脚で下手くそだけど、御婦人三人の線はやわらく描かれています。脇には針山と糸があり、縫い台もあって、こうやって一日中働いていたのでしょう。台の上にあるへの字の黒いものは菅笠の頭に取り付ける飾りかもしれません。

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