2026年5月15日金曜日

日本山海名物圖繪巻之四 その2

P2P3 国文学研究資料館蔵

(読み)

大 和三輪素 麺

やまとミ王そうめん

やまとみわそうめん


名 物 なり細 きこと糸 能ことく白 きこと雪 能

めいふ川  本そ   いと    しろ   ゆき

めいぶつなりほそきこといとのごとくしろきことゆきの


ごとし由で天ふとら須゛余国 より出 るそうめん

           よこく  いづ

ごとしゆでてふとらず よこくよりいずるそうめん


の及 ぶ所  尓阿ら須゛又 阿波より出るもの名 産 奈り三輪そうめん尓

 およ ところ     ま多あ王      めいさん  ミ王

のおよぶところにあらず またあわよりでるものめいさんなりみわそうめんに


おとら須゛それ三輪ハ大 己 貴 のみこと能神 社 有 御神 躰 ハ山 尓て

          於本あ奈むち     しんじや阿りこしん多い やま

おとらず それみわはおおあなむちのみことのじんじゃありごしんたいはやまにて


鳥 居者゛可り尓て社  ハなく参 詣 の人 お本き由へ三輪の町 繁 昌  也

とりゐ      やしろ   さんけい           まち者んぜ う

とりいば かりにてやしろはなくさんけいのひとおおきゆえみわのまちはんじょうなり


旅 人 をとむる者多ごや尓も名 物 奈りとてそうめん尓てもて奈須也

多びびと

たびびとをとむるはたごやにもめいぶつなりとてそうめんにてもてなすなり

(大意)

(補足)

「三輪」、「車」偏が特徴的なくずし方です。

「雪」、ふりがながなければ読めません。

「阿波より出るもの名産奈り」、徳島県つるぎ町(旧半田町)の名産「半田そうめん(阿波半田手延そうめん)」のことでしょうか。これもうまいです。

「大己貴のみこと」、『おおあなむちのかみ おほあなむち― 【大己貴神・大穴牟遅神】大国主神(おおくにぬしのかみ)の別名。おおなむちのかみ』

 現在でもまったく同じ工程の作業で手延べ素麺を作っていることに驚きます。延ばして素麺を乾燥させている画が見事です。

 うしろの木は柳でしょうか、新芽のようにみえます。素麺は乾燥して寒い時期(上半身裸の職人さんもいます)に作りますから、2月か3月頃の制作風景ではないでしょうか。

 

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