2026年5月30日土曜日

日本山海名物圖繪巻之四 その17

P32 国文学研究資料館蔵

(読み)

道 明  寺干 飯

とうミやうじ本しいひ

どうみょうじほしいい


河州  道 明  寺ハ菅 相  丞  の伯母君 の開基 尓て今 も

可し うとうミやうじ 可んせ うぜ う をハきミ 可いき

かしゅうどうみょうじはかんしょうじょうのおばきびのかいきにていまも


尼 寺 奈り此 寺 より出る本しいひ名 物 也 上  白 米 をむし

あまてら                       者くまい

あまでらなりこのてらよりでるほしいいめいぶつなりじょうはくまいをむし


阿げ磨 尓て細 可尓引 王り袋  尓つめて出須

  うす  こま  ひき  ふくろ

あげうすにてこまかにひきわりふくろにつめてだす


夏 暑 季者らひ尓水 尓ひ多して用 由

なつしょきばらいにみずにひたしてもちゆ

(大意)

(補足)

「道明寺」、『どうみょうじ だうみやう― 【道明寺】① 大阪府藤井寺市にある真言宗御室派の寺。山号,蓮土山。聖徳太子の河州尼寺建立の願に応じて,菅原氏の祖,土師八島連(はじやしまのむらじ)が自邸を寺としたものという。のち菅原道真のおば覚寿尼が入住。本尊十一面観音像は国宝。旧称土師(はじ)寺。②「道明寺粉」の略。また,それで作った餅菓子。③「道明寺糒(ほしい)」の略』

「干飯」、『ほしいい ―いひ【干し飯・乾し飯・糒】飯をかわかして保存用としたもの。水にひたして柔らかにするとすぐ食べられる。ほしい。かれいい。かれい。季夏』

「河州」、『かしゅう ―しう 【河州】河内(かわち)国(① 旧国名の一。大阪府南東部に相当。五畿内の一。河州(かしゆう))の別名』

「磨」、『ま 【磨】漢字〔原義は,ひきうすの意〕① する。すりへらす。すりへる。「磨滅」② みがく。「研磨」「琢磨」③ きたえる。はげむ。「練磨」「切磋琢磨(せつさたくま)」』

 道明寺と道成寺、なんかまぎらわしい。なんか変だなとおもいながら読み進めていて、しばらくして道成寺と間違えているのに気づきました、お恥ずかしい😥間違いついでにもうひとつ、「干飯」をこの歳になるまでずっと「ほしい」と読んでいました。「ほしいい」だったのですね😥

 画には「磨尓て細可尓引王」るところがありません。

尼さんがはいているスカートみたいなのは「こしごろも【腰衣】僧尼が腰にまとう黒色の襞(ひだ)のある裳のようなもの。裙子(くんす)」というのだそうです。

 道明寺の桜餅が食べたくなりました。


 

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