P20P21 国文学研究資料館蔵
(読み)
有 馬籠 細 工
ありま可ごさいく
ありまかございく
摂 州 有 馬日 本 㐧 一 の温 泉 尓て四時湯 治の人 お本く
せつし う 尓つ本ん おんせん しじとうぢ
せっしゅうありまにっぽんだいいちのおんせんにてしじとうじのひとおおく
繁 昌 の地奈り此 所 の人 竹 細 工尓妙 を得ていろ\/能
者んしやう ち め う ゑ
はんじょうのちなりこのところのひとたけざいくにみょうをえていろいろの
竹 籠 を徒くり出春有 馬籠 とて名 物 奈り湯 治の人 買 求 めて家
可いもと いへ
たけかごをつくりだすありまかごとてめいぶつなりとうじのひとかいもとめていえ
徒゛とゝ春◯駿 河 の府中 又 竹 籠 の名 物 有
する可゛ ふち う
づ ととす するが のふちゅうまたたけかごのめいぶつあり
其 細 工よし有 馬細 工尓
そのさいくよしありまざいくに
まけ須゛おとら須゛関 東 能人 ハ有 馬籠 ハ名も志ら須
くハんとう
まけず おとらず か んとうのひとはありまかごはなもしらず
駿 河籠 を賞 翫 春る也
しやうくハん
するがかごをしょうか んするなり
(大意)
略
(補足)
「細工」、くずし字「ユ」になっています。
「四時」、『しじ【四時】① 春・夏・秋・冬をいう。四季。しいじ。「頂には―雪あり」〈日本風景論•重昂〉② 朝・昼・夕・夜の四つの時。しいじ』
「家徒゛と」、『いえづと いへ― 【家苞・家裹】家に持って帰るみやげ。「―遣らむたづき知らずも」〈万葉集•4410〉』
今は、竹細工や籠などはお土産屋さんでどうにか見られるだけになってしまいました。つい最近までは商売でそれらの専門店があったのですが、使われることがほとんどなくなってしまい、やっていけなくて店じまいしてしまってます。
わたしが子どもの頃は、商店街のどの店も籠をつかっているのはあたりまえで、八百屋さんなどでは天井から吊るした籠が現金入れとなってぶら下がってしました。
昨今プラスティック製品の弊害がようやくさけばれ、海洋汚染の筆頭にあげられています。竹細工はたいていの日常で使うものならば作ることができて、その技を伝えることは今ならばまだ間に合うのではないでしょうか。
身近にある竹を使うこともなくなってしまい、竹藪が全国のどこでもはびこってしまいこれまた問題になっています。竹細工がいかに使われてきていたかをしめすものであります。
ここでは有馬籠や駿河籠が名物とありますが、竹細工は身分に関係なく人々の日常生活の必需品でしたから、全国津々浦々どこにでも工房はありました。

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