P14P15 国文学研究資料館蔵
(読み)
住 吉 浦 汐 干
すミよしうらし本ひ
すみよしうらしおひ
三 月 朔 日 ごろゟ 十 日比 まで大 汐 尓てさし引 多 し
さんがつついたちごろよりとおかころまでおおしおにてさしひきおおし
取 分 三 月 三 日ハ
とり王けさんがつみっかは
潮 干とて貴賤 群 集 する也 堺 住 吉 浦
しおひとてきせんぐんじゅするなりさかいすみよしうら
凡 三 里者゛可りひ可多と
およそさんりば かりひがたと
成 見 物 の男 女 沖 に出て蛤 を取 也
おき
なるけんぶつのだんじょおきにでてはなぐりをとるなり
又 所 の人 ハ多 く取 て見 物 の人 へも賣 奈り
またところのひとはおおくとりてけんぶつのひとへもうるなり
春べて潮 干ハ入 海 の分 ハ何 方 も同 し事 也
すべてしおひはいりうみのぶんはいずかたもおなじことなり
然 共 堺 浦 住 吉 浦 の塩 干其 名高
しかれどもさかいうらすみよしうらのしおひそのなたか
し尼 崎 浦 の塩 干甚 よし砂 海 にて貝 類 を取 こと自由 也
しあまがさきうらのしおひはなはだよしすなうみにてかいるいをとることじゆうなり
江戸にてハ品 川 の汐 干
えどにてはしながわのしおひ
尓ぎや可奈り此 浦 尓ハ比目魚多 くして塩 の多まり尓居るを
ひらめ
にぎやかなりこのうらにはひらめおおくしてしおのたまりにいるを
見 物 の人 取 てたのしミと須
けんぶつのひととりてたのしみとす
(大意)
略
(補足)
「さし引」、『② 増減すること。㋐ 潮の満ち干。㋑ 体温の上がり下がり。』
この本が出版されたのが宝暦4年で『1754年(宝暦4年)の旧暦3月3日は、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に換算すると1754年4月24日』なので、ちょうど今頃となります。蛤をとって、そのままひな祭りの蛤のお吸い物にしたのかもしれません。
人の多さもさることながら、着物の柄がほとんどことなっているのに驚かされます。にているものもどこか違っています。
松林にかくれて、大きな鳥居がみえます。一人ひとりを見ているとあきませんね。

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