2026年4月26日日曜日

日本山海名物圖繪巻之三 その4

P6P7 国文学研究資料館蔵

(読み)

越 前 奉 書 紙

    本うしよ

えちぜんほうしょし


奉 書 余国 よりも出れども越 前 尓及 ぶ物 奈し

ほうしょよこくよりもでれどもえちぜんにおよぶものなし


越 前 奉 書 其 品 多 し・大 廣・御前 廣・本 政

                         本んまさ

えちぜんほうしょそのしなおおし おおひろごぜんひろほんまさ


・間 政 ・上  判・真草 ・半草  ・刮 ・外 口・大 鷹・中 た可・小引

 あいまさ      まくさ 者んくさ こそ

 あいまさ じょうはんまくさ はんくさ こそ そとぐちおおたかなかたか こびき


・つや奈し・雲 紙・尺 長 ・間尓あひ・鳥 の子・薄 やう・中 やう

          たけ奈可

 つやなし くもがみたけなが まにあい とりのこ うすよう なかよう


何 れも紙 の性  よくつや有 てつよし凡  日本 より紙 お本く出る中 尓

いずれもかみのしょうよくつやありてつよしおよそにほんよりかみおおくでるなかに


越 前 奉 書 美濃ノ奈をし関 東 の西 ノ内 程 村 

                        本ど

えちぜんほうしょみののなおしかんとうのにしのうちほどむら


長 門ノ岩 国 半 紙尤   上  品 也

ながとのいわくにはんしもっともじょうひんなり

(大意)

(補足)

「奉書」「越前奉書」、「書」のくずし字がことなっていますが、どちらも「書」。

「西ノ内」、『にしのうちがみ【西の内紙】和紙の一。コウゾで漉(す)いたやや厚手のもの。茨城県常陸大宮市西野内で産した。傘紙・版画用紙などに用いられ,明治時代に投票用紙に指定され知られた』

「程村」、『ほどむらがみ【程村紙】楮(こうぞ)で作った厚手上質の和紙。栃木県那須烏山市(下野国程村)で産する。西の内紙に似る。明治期には輸出もされ書画の印刷用に用いられた』

「岩国半紙」、『いわくにばんし いはくに―【岩国半紙】岩国地方に産する,コウゾを原料とした上質の半紙。天正年間(1573〜1592)につくり始められた。岩国紙(いわくにがみ)』

「美濃ノ奈をし」、『みのがみ【美濃紙】楮(こうぞ)で漉(す)いた和紙。古く奈良時代から用いられた。美濃の武儀郡(現在の美濃市)から多く産出され,中世以降全国に普及。紙質は丈夫で厚く虫食いにも強く,文書の写し・書状の包み・障子紙などに用いる。書院紙。直紙(じきし)。みの』

 おかしな脚の構えの絵もなく、作業工程や出荷の様子も丁寧に描かれています。ここに描かれている作業をするまでが実は大変な時間と手間がかかっています。詳しくはこのBlogでもアップしてある『紙漉重宝記(かみすきちょうほうき)』をご覧ください。

 わたしの在住している地域で有名な和紙に『埼玉県小川町周辺で生産される「小川和紙」は、1300年の歴史を持つ伝統的な手漉き和紙です。特に楮(こうぞ)100%の「細川紙(ほそかわし)」は、強靭で毛羽立ちにくい最高級の障子紙や書道・工芸用として知られています』があります。

 

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