2026年4月1日水曜日

日本山海名物圖繪巻之一 その19

P29 国文学研究資料館蔵

(読み)

南 蛮 鞴(革匍)

奈ん者んふき

なんばんぶき


奈ん者゛んぶきハたゝら可べ尓つけ者ぐちをして二て うふいごにて

なんば んぶきはたたらかべにつけはぐちをしてにちょうふいごにて


ふく也 銅 よりな満里を志本゛り取 尓用 由る也 又 銅 より銀 を

ふくなりどうよりなまりをしぼ りとるにもちゆるなりまたどうよりぎんを


志本゛り取 尓もこれを用 由る也◯金 山 の下財 辛 苦して宝  を本り

                 可奈やま げさい志んく

しぼ りとるにもこれをもちゆるなりかなやまのげざいしんくしてたからをほり


出しての世和多り唯 おの連可゛口 を養  ふのミ多分 の利ハ皆 金 山 司乃

                        たふん

だしてのよわたりただおのれが くちをやしなうのみたぶんのりはみなかなやましの


徳 用 となれ里唐 の羅隠 可詩尓採 得 百  花  成 密 後 不知 

        とう らいん   とりゑてひゃくくハを?てミつのちす志ら

とくようとなれりとうのらいんがしに


辛 苦 為  誰   甘     といへる蜂 の身能上 と同 しかるへし

志ん??ため尓多れ可゛あま可らしむ    者ち

                 といえるはちのみのうえとおなじかるべし


つけ者ぐち たゝらかべ 二て うふいご

つけはぐち たたらけべ にちょうふいご

(大意)

(補足)

 その17の「真鞴大工所作」のフイゴと異なる漢字が使われています。フォントがありませんが偏と旁は「革」+「匍」。

「採得百花成密後不知辛苦為誰甘」、『百花を摘み集めて蜜を作り、その苦労が誰のためなのかも知らず、ただ甘く味わう』。百花を集めて蜜を作り上げた後、いったい誰のために苦労し、誰のために甘い蜜を造っているのか?

 著者はここまで淡々と職人たちの働く様子や諸道具について述べてきましたが、ここでは彼らの過酷な現場と生活の辛苦にふれています。唐の羅隠の詩が胸にしみます。

 つけ者ぐちから流れ出る金属の細かな様子が上手に描かれています。

 

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