2026年4月2日木曜日

日本山海名物圖繪巻之一 その20

P31 国文学研究資料館蔵

(読み)

鉄 山 の繪

てつさんのえ


鉄 ハ掘 出し多る土 な可゛らに水 尓奈可゛して鉄 を取ルなり

てつはほりだしたるつちなが らにみずになが しててつをとるなり


あさき流  川 尓むしろを志起その上 ヘ本り多゛したる山 土 を

あさきながれかわにむしろをしきそのうえへほりだ したるやまつちを


奈可゛しかくれバ鉄 ハむしろの上 尓と満り土ハ皆 な可゛れ行 奈り◯

なが しかくればてつはむしろのうえにとまりつちはみなが れゆくなり


石 見備 中

いわみびっちゅう


備 後の三 ケ国 お本く鉄 あり備 中  に真金 ふくことといへる哥 あり古今

びんごのさんかこくおおくてつありびっちゅうにまがねふくことといえるうたありこきん


集  尓のせ多り延 㐂天 皇 の御 時 すで尓備 中  尓お本く可ねを堀 多ると

しゅうにのせたりえんぎてんのうのおんときすでにびっちゅうにおおくかねをほりたると


見へ多り可ねハ金 銀 銅 鉄 の惣 名  尓て鉄 ハ黒 金 奈り

みえたりかねはきんぎんどうてつのそうみょうにててつはくろがねなり


ゐごや

いごや

(大意)

(補足)

 説明文にふりがながまったくありません。表題「鉄山」の読みは、目次にあって「て川さん」。

「鉄」の旁が「失」のような「矢」のような、調べてみると俗字で「鉃」でも「てつ」でした。

「掘出し」、「堀」の旁は「屈」で、その中は「出」です。ちゃんと「出」のくずし字になっています。

「延㐂天皇」、『醍醐(だいご)天皇のこと。えんぎ【延喜】年号(901年7月15日〜923.閏4.11)。昌泰の後,延長の前』

 土砂に交じる砂鉄の取り出し方の説明です。日本全国各地に「たたら浜」というような地名がありますがみな砂鉄の砂でした。その地域では刀や鉄製品が作られていました。

 砂鉄から鉄を精製するのに大量の樹木が伐採されて森が破壊されてしまい、そこに住まう様々な生き物たちが抗議に立ち上がるというアニメがありました。

 

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