2026年4月19日日曜日

日本山海名物圖繪巻之二 その14

P26P27 国文学研究資料館蔵

(読み)

紀伊 國 蜜柑

きいのく尓ミ可ん

きいのくにみかん


紀州  駿 河肥後ノ八 代 より出るみ可ん皆 名 物 奈り

          やつしろ

きしゅうするがひごのやつしろよりでるみかんみなめいぶつなり


中 尓も紀州  尤   すぐれ多り皮 あつくして其 味 あまし

                        そのあぢ

なかにもきしゅうもっともすぐれたりかわあつくしてそのあじあまし


京  大 坂 の市中  尓賣 毛のお本くハ紀州  奈り山 より出春尓籠 尓

きょうおおさかのしちゅうにうりものおおくはきしゅうなりやまよりだすにかごに


入 て風 のあ多らぬやう尓認  めて来る也 

いれてかぜのあたらぬようにしたためてくるなり


一 籠 尓百  入 二百  入 三 百  入

ひとかごにひゃくいりにひゃくいりさんびゃくいり


阿り籠 の大 きさハ何 連も同 しこと也 み可んの大 き奈るハ数 春く奈し

ありかごのおおきさはいずれもおなじことなりみかんのおおきなるはかずすくなし


其 外 餘國 尓も少  々  ハ有 加賀越 前 等 の雪 國 尓ハみ可んの木なし

そのほかよこくにもしょうしょうはありかがえちぜんとうのゆきぐににはみかんのきなし

(大意)

(補足)

 ここでは柿のときと同じようにみかんの木にはしごをかけてとっています。現在ではこれほどには大きくせず収穫しやすいように大きさをととのえています。

 蜜柑の大きな木を製材した材木の表面はとてもすべすべしてなめらかです。そして硬い。

 黒羽織を着た現場責任者のような人、むいた蜜柑を左手に、右手には一房持って、味見しているように見えます。

 蜜柑収穫まっさかりです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿