P19 国文学研究資料館蔵
(読み)
「まへの志 う
まえのしゅう
つまんでて
つまんでて
ミじ可く
みじかく
里く川を
りくつを
い王川せへ
いわっせえ
多゛ん\゛/あと
だ んだん あと
尓里く川可゛
にりくつが
つ可へている
つかえている
「せ川可くの者゛
せっかくのば
し多命 可゛
したいのちが
ろくろくびの
ろくろくびの
よあけ可゛多
よあけが た
志本゛り者゛奈しの
しぼ りば なしの
まげ由王ひ
まげゆわい
さむい者゛ん
さむいば ん
のきん玉 の
のきんたまの
ごとく
ごとく
ちゞま川て
ちぢまって
志ま川多
しまった
可奈しや\/
かなしやかなしや
(大意)
「前の衆、手短にまとめて掛けとってくれ。まだあとがひかえている。
「せっかく延ばした命が、ろくろ首の夜明け方(夜中にずっと伸ばしっぱなしにしてたので夜明けにはつかれてちぢむ)・しぼり放しの髷結わい(かたくしぼってあっても少しづつくずれる)・寒い晩の金玉(これは言わずもがな)のように縮まってしまった。悲しやかなしや。
(補足)
判じ物の「△ル」は宿題にします。命のちぢみの絵が今ひとつ、これでは蛇がのたくっているよう。
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