P23P24 国文学研究資料館蔵
P23
(読み)
可ミ可゛多でハ者やミ
かみが たでははやみ
やくともいゝますこ
ゃくともいいますこ
連ハ里やうぢのき
れはりょうじのき
つ可け可゛む川可志 う
っかけが むつかしゅう
ござる又 女 中 奈ど
ござるまたじょちゅうなど
つよいしやくでおり\/
つよいしゃくでおりおり
徒可へる志やう能ミやく
つかえるしょうのみゃく
を奈川゛けてミやくづかへ
をなづ けてみゃくづかえ
といひま須ひやめし可゛
といいますひやめしが
き川ひどくでござる又
きついどくでござるまた
しやうによ川て春こし
しょうによってすこし
のうちにいろ\/か王類
のうちにいろいろかわる
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ミやく可゛ござる
みゃくが ござる
(大意)
上方では早脈ともいいます。これは治療のきっかけが難しいのである。また女中など、しばしば強いさしこみがある症状の脈を名付けて、脈づかえ(宮仕えの洒落?)といいます。冷や飯が一番の原因なのである。また、症状のうちには少しの間にいろいろ変化する脈がある。
(補足)
順番待ちの方々、目線はやや下で、表情もどこか悪そうであります。手前左の若旦那風のものは右手に扇子をたてているし、その奥の老婆は手に数珠のようなものをもって何かを祈っていそう、待合室風景もなかなかこまかい。
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