P23P24 国文学研究資料館蔵
P23
(読み)
よの中 尓いしや本ど大 じの
よのなかにいしゃほどだいじの
王ざハ奈しいしやハ人 の命 を
わざはなしいしゃはひとのいのち
あ川゛可るもの奈れバ春こしも
あず かるものなればすこしも
由多゛ん能奈らぬ王ざなり
ゆだ んのならぬわざなり
「おいしやさ満ミやく能こう
おいしゃさまみゃくのこう
しやくを志玉 ふ
しゃくをしたまう
「里やうぢハ多゛い一
りょうじはだ いいち
尓ミやくの見やう
にみゃくのみよう
可゛かんじんでござる
が かんじんでござる
志んつう能や満ひで
しんつうのやまいで
をり\/む奈さ起で
おりおりむなさきで
ぎ川くり者゛川たり
ぎっくりば ったり
とどうきのう川
とどうきのうつ
ミやくを奈づけて
みゃくをなずけて
ひやうしミやくといふ
ひょうしみゃくという
(大意)
世の中に医者ほど大事な仕事はない。医者は人の命をあずかるものであるから、少しも気のぬけぬ仕事である。
お医者様が脈の講釈をしなされる。
「治療は第一に脈の見きわめが肝心である。心痛の病でしばしば胸先でギックリバッタリと動悸のうつ脈を、名付けて拍子脈という。
(補足)
「王ざ」、技(わざ)でもよいのでしょうけど、ここでは業(わざ)。
先日TVで西洋医術が漢方や鍼灸などの東洋医術を盛んに研究し取り入れ、効果をあげているという番組を興味深くみました。その中で漢方では「里やうぢハ多゛い一尓ミやくの見やう可゛かんじんでござる」と、ここと全く同じことを言っていました。
粋な兄さん?、背中に「五大力」と白抜きにした半纏を着ています。五大力菩薩にちなんで魔除けや歌舞伎などいろいろなところに顔をだします。
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