P19 国文学研究資料館蔵
(読み)
[命 可゛ちゞむ]
いのちが ちぢむ
命 のせん多くも志春
いのちのせんたくもしす
ぐせバお本ミそ可尓
ぐせばおおみそかに
かけとり可゛やろう能
かけとりが やろうの
とう可゛んぶ年可五百
とうが んぶねかごひゃく
ら可んのげんぞく志
らかんのげんぞくし
多やうにつめ可けせ川
たようにつめかけせっ
かくひき能者゛し多
かくひきのば した
命 をい川と起尓ちゞ
いのちをいっときにちぢ
める
める
(大意)
[命がちぢむ]
命の洗濯もしすぎてしまうと、大晦日の掛取りが、野郎の冬瓜船か五百羅漢が還俗したようにして詰めかけ、せっかく引き延ばした命をいっぺんに縮めてしまう。
(補足)
「やろう能とう可゛んぶ年可五百ら可んのげんぞく志多やうに」、掛取りたちのハゲ頭(といっても、ちょんまげの月代)を、船の上に積み上げられた冬瓜や五百羅漢の表情にたとえている。ここでは八人の冬瓜が集まってます。それぞれの表情も京伝工夫して変化させています。
掛取りたちが持ってきた提灯の絵文字を右から読むと、「おごつ(た)」「むくい(手゛)」とつづき、最後はさてなんでしょうか?
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