2020年9月23日水曜日

豆本 むまくらべ その6

 

P.4

(読み)

くろ馬

くろうま


陸 軍 の強  馬

りくぐんのきょうば


里くぐんの

りくぐんの


馬 ハ

うまは


あし

あし


者゛やで

ば やで


ちうを

ちゅうを


とぶごとくを

とぶごとくを


奈しとす

なしとす


春で尓

すでに


可ご志満

かごしま


の●


●せん

 せん


そうの

そうの


みぎり

みぎり


尓ハ

には


(大意)

陸軍の馬は足早で宙を飛ぶように走るという。

すでに鹿児島の戦争のときには


(補足)

明治10年の西南の役の場面です。

でだしは変体仮名「里」(り)。

変体仮名「者」(は)と「春」(す)が少し似てます。「者」(は)は平仮名「む」の下部が下に流れたような感じ。「春」(す)は「す」+「て」のような形。

「可ご志満」、「ま」の変体仮名「満」が記号◯の中に☓のように見えます。

「みぎり」、時、頃、折、場所、場面などの意。古文書では普通に出てきます。漢字は「砌」。


馬が主題であるだけに、黒馬と栗毛色の馬が力強い。黒馬の尾も丁寧です。


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