P.6
(読み)
曲 馬
きょくば
き与く
きょく
者゛尓-
ば に
-つ可ふハ
つかうは
馬 のとし
うまのとし
より奈り▲
よりなり
▲きぬけ可゛している
きぬけが している
ゆへ
ゆえ
馬上 で
ばじょうで
いろゝ
いろいろ
げいを
げいを
奈す
なす
とや
とや
(大意)
曲馬
曲馬には年寄りの馬をつかう。
もう荒々しさはなくなって(よく従うようになって)いるので
いろいろ芸をすることができるという。
(補足)
1行目の「よ」は変体仮名「与」に見えますが、上段終わりから2行目の「よ」は平仮名でしょう。
「きぬけ可゛している」、「気抜け」だとおもいますが、そのままだと気の張りをなくしてボォーとしている状態でしょうが、ここでは乗馬する人の操るままになっていることでしょう。
馬の頭部を極端に小さく描いてはいますが表情は厳しく引き締まっています。体中に血管が膨れ上がって気合が入っているのがよくわかります。
鐙(あぶみ)から足をはずし、乗馬して芸を次々に見せる曲馬師の姿が勇ましい。手綱も離し、両手に持っている大きな赤い花はなんでしょうか。両手両足を浮かせてまさに曲馬であります。
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