P.12
(読み)
者゛ゞア
ば ばあ
可い志ん
かいしん
してぜん
してぜん
尓ん尓
にんに
なりし
なりし
とぞめで
とぞめで
多しゝゝ
たしめでたしめでたし
もゝん
ももん
可゛ア
が あ
志う
しゅう
どろ
どろ
ゝ
どろ
(大意)
婆あは改心して
善人になったとのことでした。
めでたし
めでたしめでたし
(補足)
この頁を見ると飛び込んでくるのは文字よりも絵です。
江戸時代の人の化物好きの趣向は本当にきりがありません。
このBlogでも「化物嫁入咄」をとりあげています。
「尓ん尓」、同じ「尓」ですが形がことなります。最初のは筆記体「y」に似たもの、あとのはほぼそのままの「尓」です。
「ももんがア」、(ももんがあ)で辞書で調べると「化け物。特に毛の生えた化け物」とあります。
「志うどろどろ」、お化けが出てくるときの擬音「シュウドロドロ」
化け物たちはどれもソフビで販売したら売れそうなものたちばかりです。
三つ目首長化物の首部分の鱗(うろこ)が念入りです。裏の腹の部分も。
準主役のババアはとても丁寧に鮮やかに輪郭を描き、ひっくり返って手足の突っ張りようも必死ですが、白髪リーゼントはくずれていません。
表情は恐怖より満面の笑みに見えてしまいます。
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