P.9上段
(読み)
■
者゛ゞ
ばば
アが
あが
これを
これを
ミて
みて
い可尓
いかに
して
して
この多可ら
このたから
をもとめ
をもとめ
しとて
しとて
ぢゞい尓
じじいに
きけバ
きけば
「さて
「さて
ゝ
さて
うまく志多奈ア
うまくしたなあ
(大意)
婆あがこれをみて
どうやってこの宝物を
求めたのかと
爺いに聞けば
「さてさて
うまくしたなぁ
(補足)
■印にしたがって上段へつづきます。
「者゛ゞアが」、「は」の変体仮名は「者」で「す」+「て」のような形ですが、ここではずいぶんとくずれています。
平仮名「が」が使われています。とてもとてもめずらしい。
「い可尓」、はじめ「いうに」と読んでしまいました。変体仮名「可」と「う」はまぎらわしいというか、ほとんど同じで前後の意味の流れから判断するしかありません。
P8P9見開き
この頁も完璧な仕上がりです。
障子がずれてしまっていますが、つながりに不自然さはありません。
年代物風の葛籠の中はお宝満載であふれしまっています。
爺さん両手両足広げ喜びでばたつかせている様子、それを障子越しにのぞいた婆さんは驚きとうらまやしさで手が開ききっています。
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