P.11
(読み)
■
つゞらをね多゛り
つづらをねだ り
王しハ
わしは
ち可ら可゛
ちからが
ある可ら
あるから
奈る多け
なるたけ
おもいをくれ
おもいをくれ
あとてもらい
あとでもらい
うちへ
うちへ
▲奈や
なや
ませ
ませ
ける
ける
(大意)
■葛籠(つづら)をねだり
「わしは力があるからなるべく重いものをくれ」と
あとでもらって
家へ
▲悩ませました。
(補足)
上段は前頁上段の■より続いています。
下段も前頁下段▲からです。
「王しハ」、変体仮名「王」(わ)は「已」のような形。
「おもい」、この「お」はわかりずらい。「十」に「◯」と「丶」になってます。
P10P11見開き
見開きの四隅だけでなくどこをみても実に丁寧に心を配って描いています。
斜めに画面を横切る垣根と門が印象的であります。
白髪リーゼント欲深婆さんもこれまた丁寧。腰の曲がり具合といい脛と白足袋に雪駄履きがそれらしい。
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