P.10上段
(読み)
正 ぢ起
しょうじき
奈る
なる
き志つ
きしつ
由へ▼
ゆえ
▼春ゞめ
すずめ
尓もらいしと
にもらいしと
者奈せバ
はなせば
者゛ゞアハや可゛て
ば ばあはやが て
いで由起ぢゞいの
いでゆきじじいの
ごとく
ごとく
多づね由起■
たずねゆき
(大意)
正直なたちでしたので
「雀にもらった」と話しました。
婆あはすぐに出かけてゆき
爺いのように尋ねてゆきました。
(補足)
P10P11見開きで物語っていますので、P10上段最後■はP11上段に続きます。
P11の上段最後▲がP10下段▲へ続きそのままP11下段へ続きます。
「正ぢ起」、「正」は変体仮名ではなくくずし字。
「き志つ由へ」、「きしつ」(気質)という比較的かたい言葉が子ども向けの物語に出てきてますので、戸惑います。「ゆ」を変体仮名「由」としましたが「ゆ」でもOK。このあと「由起」(ゆき)として2度でてきてます。
「や可゛て」(やがて)、現在ではしばらくして、そのうちになどで使用しますが、逆にすぐに、ただちにという意味もありました。「や」の書き順がおもしろいです。
雀の姉さん、異様に長い長い長煙管でいっぷく、気持ちよさそう。
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