P.9下段
(読み)
けれバ
ければ
奈か可らハ▲
なかからは
▲
いろゝ の
いろいろの
多可ら可゛
たからが
いで多るを
いでたるを
と奈りの
となりの
よくふ可起■
よくふかき
(大意)
(この葛籠をあ)けてみたところ
中からはいろいろな
宝が出てきたのを
隣の欲ふかな
(補足)
P8のつづきでP9下段になります。
葛籠の中のお宝の全貌が見えました。
色鮮やかな打ち出の小槌、巻物や金銀珊瑚綾錦・・・
葛籠の表面の描きかたが年代物のような雰囲気を出していて見事です。
「奈か可らハ」、平仮名「か」が出てきました。とてもとてもめずらしい。
今までならば「奈可ゝらハ」とするところです。
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