2020年9月21日月曜日

豆本 むまくらべ その4


P.2

(読み)

馬車 ハ

ばしゃは


くハいん

かんいん


可゛多く王ぞく

が たか ぞく


可゛多ま多ハ

が たまたは


せう本う尓

せいほうに


のりあいの

のりあいの


馬車 や

ばしゃや


へいゝ

へいへい


(大意)

馬車は官員がた華族がた

または西洋に乗り合いの馬車が

へいへい


(補足)

旧仮名遣いあるいは歴史的仮名遣いはなれてもやっかいです。

「くハんいん」、「ハ」は「可」(か)にも見えますがわかりません。

「く王ぞく」、変体仮名「王」(わ)で「くわぞく」。

「馬」のくずし字はなんとなくそれらしいのでわかりますが、ひらがなで「つる」の形に似てなくもない。


馬車の屋根の縁の飾りが日章旗柄。中は洋服姿の男性と和服の御婦人、時代です。

御者は首から下が西洋風の制服姿なのに、頭は手ぬぐいをほっかむりしていてどこか変。

馬の蹄のそのすぐ上の毛まで描いています。

適当に描いているところがコレッポチもなく隅々まで丁寧です。



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