2026年9月25日金曜日

大日本物産圖會その96

P96 「船橋市西図書館所蔵」「画像の無断ダウンロード禁止」

P96_1

(読み)

越 前  國 海膽取 之図

えちぜんのくにうにとりのず


海膽(ウニ)は當 國 并  尓薩摩(サツマ)尓

   うに はとうごくならびに   さつま に


て取るものを名 品 と須その

てとるものをめいひんとすその


肉(ニク)微少(スコシ)なる毛のに天膏(アブラ)

  にく    すこし なるものにて  あぶら


阿り刺(ハリ)多(オホ)くして栗(クリ)の毬(イカ)

あり  はり   おお くして  くり の  いが


尓似(ニ)たり漁人(リヤウシ)干泻(ヒカタ)の

に  に たり   りょうし    ひがた の


岩 間尓もとめ肉 を採(ト)り

いわまにもとめにくを  と り


桶 尓収(オサ)め塩(シホ)に和(クワ)し天

おけに  おさ め  しお に  わ  して


諸 國 耳出須楚の味

しょこくにだすそのあじ


甚  多佳奈り

はなはだかなり

(大意)

略

(補足)

 潮がひき磯があらわれ、その手前に湿った浜がひろがっています。この浜の質感の描写がうまい。両手ですくって湿った砂の感触がつたわってきそうです。

 わたしが若かりし頃さんざんとりまくったウニはその地域ではカゼとよんでいました。カゼがとれるのは詞書きにもあるように岩間つまり磯です。浜にはいません。潮がひかずとも磯で2m前後ももぐればいくらでもとれました。道具は大工道具で使うかすがいです。それでカゼを岩からはがします。そしてバケツに何杯もとったあとは、カゼの口に火箸を二本差し込んで割って実をスプーンですくい取り、水ですすいでゴミをとります。白いご飯にたっぷりウニをのせてわさび醤油をかけてウニ丼のできあがり。うまかったぁ。

 浜や磯に打ち寄せる波の色がきれい。沖にいくにしたがって波の色の濃淡が上手です。


 

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