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(読み)
常陸 國 養 蠶 之圖一
ひたちのくにようさんのずいち
蚕(カヒコ)ハ本邦(ホンハウ)諸 國 尓製(セイ)春と雖(イヘト)
かいこ は ほんぽう しょこくに せい すと いえど
も當 國 最 多 しと須種子(タネ)随(ズイ)
もとうごくもっともおおしとす たね ずい
分(ブン)揃(ソロヒ)よく面(オモテ)一 様 尓して生 気強(ツヨ)
ぶん そろい よく おもて いちようにしてせいき つよ
く卵(タマゴ)の中 少 し凹(クボ)ミ種 の地合
く たまご のなかすこし くぼ みたねのじあい
よく志満り蛾の者多らき種
よくしまりがのはたらきしゅ
子のちらしよくあし起臭(ニホ)ひ
しのちらしよくあしき にお い
なく取 あつ可ひ尓落(オチ)ざるを
なくとりあつかいに おち ざるを
最(サイ)上 と須第 一 其 年 上 〃 の桑(クハ)
さい じょうとすだいいちそのとしじょうじょうの くわ
を喰 せ上 作 の蚕 尓てとりし種
をくわせじょうさくのかいこにてとりしたね
を極 上 と須随 分 種 元 を吟
をごくじょうとすずいぶんたねもとをぎん
味して上 種 を求(モト)むべし
みしてじょうしゅを もと むべし
(大意)
略
(補足)
「常陸」、ほぼ茨城県北東部に当たる。常州(じようしゆう)。
「蠶」、『もともと「蚕」の字はミミズを意味する別の漢字でしたが、古くから「蠶(かいこ)」の略字として使われていたため、現在の新字体に採用された』とあって、この「蠶」は初めてみました。「旡」+「旡」+「日」+「虫」+「虫」。「旡」は「すでのつくり」or「むにょう」というのだそうです。
「蚕」、『チョウ目カイコガ科の蛾。開張約4センチメートル。全身灰白色,はねに褐色の帯の入る品種もある。胴の太い割にははねが小さく,飛べない。幼虫は体長7センチメートルほどの白いイモムシで,桑の葉を食べる。繭から絹糸をとるため数千年前から中国で飼育され,のちに世界中に広まり多くの改良品種ができた。日本では春蚕(はるご)をはじめ夏蚕(なつご)・秋蚕(あきご)などと称して農家での養蚕が盛んであった。カイコガ。家蚕(かさん)。季春』。成虫になっても品種改良が何千年も続けられて飛べないんですね。
画の上部、竿にぶら下げているのが「蚕卵紙(さんらんし)『カイコの蛾(が)に卵を産みつけさせる厚紙。たねがみ。蚕紙。季春』」。紙に糸をとおしてそれを竿にかけているようです。


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