2026年11月1日日曜日

手品獨稽古その14

P9_1 同志社大学デジタルコレクション所蔵

(読み)

 ◯火(ひ)婦き多゛るま能傳

    ひ ふきだ るまのでん


かやの可王共(とも)尓志ん尓て外(そと)をバ

かやのかわ  とも にしんにて  そと をば


お可゛くず尓てよくねり可多めくち尓

おが くずにてよくねりかためくちに


すこしあ奈をあけ志りをやけバ

すこしあなをあけしりをやけば


けふりを吹(ふく)その先(さ起)へ火をともすべし

くむりを  ふく その  さき へひをともすべし

(大意)

 ○火吹達磨の方法

茅の皮と共に芯を入れその外側を

おがくずでよく練り固め、口に

少し穴を開けて、尻を焼けば

煙を吹く。その先へ火をともすとよい。

(補足)

 何度も読んだのですが、どうもこの仕掛けがよく理解できません。頭がすっかり固くなってしまったジジイ、両手でもみしだきます。そうしたらハッと、まさかとはおもいましたが、煙管に仕掛けがあるのではなく、だるま自体が仕掛けなのだろうと、それしかありえぬ、と気づきました。

 こういうことでしょうか。だるまを練り固めたおがくずでこしらえて、口に少し穴をあけ、だるまの尻を焼くと、穴から煙がでてくるので、そこへ煙管をさしてその先っちょへ火をつける。うん、これならなんとなく手品らしい。だるまそっくりを作るのだと思います。

 ところで、この達磨、(その4)で手品師が左手に持ち上げているのがこれでした。「達磨尓煙越婦可世類」とありました。