2020年10月4日日曜日

豆本 むまくらべ その17

奥付

(読み)

明治十三年七月二十七日出版御届價一銭五厘


著者画

神田區八名川町五番地

小林英次郎


出板人

下谷區

坂本町二丁目八番地

野田茂政

(大意)

(補足)

「御」の上に「野田」の朱印があります。

貼紙にすけて「北尾卯三郎改」と読めます。

小林英次郎の豆本は「国立国会図書館デジタルコレクション」に以下の4冊があります。

『花さかぢゝい』『かち/\山』『むまくらべ』『舌切雀』。

次回から『かち/\山』を予定してます。


「馬子にも衣装」(まごにもいしょう)とはよく言いますが、誰でもそれ相応な服を着ればそれらしく立派に見えることであります。馬子とは馬に荷持や人をのせて運ぶ人のことです。馬子だけでなく馬にも華やかな衣裳を着させて人々の目を大いに引き立てるようにしたいろいろな馬がここでは紹介されてました。また馬の放牧も盛んで、「野馬」のところでは下総小金が有名であるとありました。とても大切にされていたことは異論がないでしょう。

 しかしながら、江戸時代後期に外国からやってきた人々には日本人の馬に対する扱い方があまりになってないことに驚きをとおりこして呆れ果てている記述がたくさん残されています。


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