P.5(P.3と同じ)。P.6(P.4と同じ)なのでP.7となります。
(読み)
たぬきを
たぬきを
多゛まして
だ まして
志バ可り尓ゆく
しばかりにゆく
とて
とて
たきゞ
たきぎ
をせをわせ
をせをわせ
あとより
あとより
ひをつけ
ひをつけ
けれバ
ければ
多ぬ起
たぬき
のそ多゛
のそだ
ハもへ
はもえ
(大意)
たぬきを芝刈りにゆこうとだまして
焚き木を背負わせました。
うしろから火をつけると
たぬきの粗朶(そだ)は燃え上がり
(補足)
「たぬき」「たきゞ」の2箇所が平仮名の「た」。でも「多゛まして」「多ぬ起」と従来どおりの変体仮名「多」。
「せをわせ」、「わ」にみえないのですが、前後の流れで「わ」。
「そ多゛」粗朶(そだ)。火をおこすときに小さい枝切れに火をつけてそれから薪へとしますが、そのときの小枝などのこと。わたしが在住しているところは江戸時代、粗朶を大量に出荷していたことが古文書にあります。江戸の周辺地域はほとんど燃料となる薪や粗朶などの出荷を担っていました。
道標の右側は「可ち\/山」、左側は「か(ち)\/山」、その上は「柾是」?、これよりかちかち山のこれは「是」ですから2文字目はよいとして最初の字はなんでしょう?
たぬきは熱くて絶叫、両手の突っ張り具合といい口を天に向かっての叫び声、脚は駆け出したくとも熱さで突っ張っています。背負紐の縄目まで丁寧です。
P6P7見開き
見開きにしてみるとP6のうさぎはやはり火打道具でたぬきの背中に火を付けている様子でした。またうさぎの斧の柄が右脚下にのぞいてます。
たぬきの絶叫が背中の炎と一緒に空にむかってます。
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