2020年10月28日水曜日

豆本 かち\/山(佐藤新太郎)その6

P.4

(読み)

可の志るを

かのしるを


くい可け連

くいかけれ


バ者゛ゞハ多ぬ

ばば ばはたぬ


きと奈つて

きとなって


尓げさり

にげさり


个り

けり


(大意)

この汁を食わせると

ばばはたぬきになって

逃げ去りました。


(補足)

おぉ〜こわ!たぬきの顔がじじいをにらみ、ばばの死骸を入れた汁をお椀に入れています。

汁鍋にはちゃんと鍋敷きがあります。左のおひつは大きく立派。

尻尾が見えてますよ。

「くい可け連バ」、変体仮名「連」(れ)が悩みますがここまで何度かでてきているので大丈夫です。

「かける」は辞書にたくさんの意味があります。ここでは「他にある作用を与える。他に影響を及ぼす」をとりました。

「个り」、変体仮名「个」(け)。


 

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