2020年10月13日火曜日

豆本 かち\/山 その8

 

P.4右半分

(読み)

お奈げき

おなげき


奈さると

なさると


いへバ

いえば


ぢゞい

じじい


しか\゛/

しかじか


の■


■こと奈りと者奈

  ことなりとはな


せバうさ起゛

せばうさぎ


そん奈ら

そんなら


王し可゛

わしが


(大意)

お嘆きなさっているのかと聞けば

じじいはかくかくしかじかのことがあったと

答えました。

うさぎはそれならばわしが


(補足)

うしろの大きく燃え上がる炎は

もちろんたぬきの背中から立ち上がっているもの。

うさぎのいでたちがものものしい。

両手に持っているのは火付け道具にしては

ちょっとそうみえないし何でしょうか。

背負っている薪の下に見えるのは斧の刃先のようにみえます。

薪の側面、子どものいたずら書きみたいな顔にみえます。

「者奈せバ」、変体仮名「者(は)」は「む」の「す」のあとがそのまま右に流れたり下がったりするかたちになります。

「王し可゛」、変体仮名「王(わ)」は漢字の「已」のような形。



0 件のコメント:

コメントを投稿