P.2上段
(読み)
多ぬ
たぬ
起ハ
きは
者ゞア尓む可いこれ
ばばあにむかいこれ
お者゛アさん
おば あさん
王しの奈ハを
わしのなわを
といてくれ多ら
といてくれたら
そのむぎを
そのむぎを
ついて
ついて
あげ
あげ
ようと
ようと
いつ
いつ
ハり▼
わり
(大意)
たぬきはばばあにむかって
「これ、おばあさんわしの縄をといてくれたら
その麦をついてあげよう」
といつわって、
(補足)
2行目「者ゞア」3行目「お者゛アさん」、他の箇所でもそうですが「者(は)」に濁点があったりなかったりいい加減です。
首を絞められているばあさんの右側にあるのは凧揚げではありません。
麦にまじっているゴミやのぎとかのげという針のような毛をとるときに、使う道具でしょう。
一方からあおいで風を送り、麦をこの障子のようなところで上に振るうと麦以外はとばされる仕組み。
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