2019年9月23日月曜日

郡代役所より仰渡ニ付請書 その13




 P.7 すべて。「飯能市立博物館所蔵浅海公介家114号文書」

(読み)
難有   承  伏 仕    候、   依之 御請 印 形
ありがたくしょうふくつかまつりそうろう、よっておうけいんぎょう

致  置 候   以上
いたしおきそうろういじょう


茂七
もしち

安兵衛
やすべえ

寅五郎
とらごろう

忠五郎
ただごろう

鉄之助
てつのすけ

庄次郎
しょうじろう



(大意)
ありがたく承りましたので、ここに請印を
致します、以上。

名前は略

(補足)
この頁に6名分の名前があります。このあと8頁にわたり名前と実印が続きます。

「御請」、「御」がわかりづらい。
「忠五郎」、「忠」が読めませんでした。
役所からの書付には文面の最後に「尤請書者不及候」とありましたが、結局は何十名もの連名で請書をしたためてます。どういうことなのでしょうか。わかりません。

 この書面は控えですが、控えにも実印が押印されています。
名前の手跡は同一人物です。村役人の担当の者が全員の名前を記し、読み聞かせたあと、または回覧するなりして実印を順に押印するという流れだったはずです。
役人へ提出する書付と村の控えの2通を用意しておいて、この作業をしたのでしょう。



2019年9月22日日曜日

郡代役所より仰渡ニ付請書 その12




 P.6 4行目〜6行目。「飯能市立博物館所蔵浅海公介家114号文書」

(読み)
六 月 廿   二日  郡 代 所
ろくがつにじゅうににち ぐんだいしょ

前 書 被仰渡之   趣   被讀聞   一 同
ぜんしょおおせわたされおもむきよみきかされいちどう


(大意)
6月22日 郡代所
前書の通り仰せ渡された内容を読み聞かせ、一同


(補足)
 変事出来は6月13日でした。この書付の日付は22日ですので役所が素早い対応をしているのがわかります。

「被」は極端にくずし簡略化されて「与」のような「5」のような形です。



2019年9月21日土曜日

郡代役所より仰渡ニ付請書 その11




 P.6 1行目〜3行目。「飯能市立博物館所蔵浅海公介家114号文書」

(読み)
為致 し書 付 早 々 役 所 江可差出   候、
いたせしかきつけそうそうやくしょへさしだしべくそうろう

且 亦 寺社 へも申  通 し候   様 可致   候、
かつまたじしゃへももうしとおしそうろうよういたすべくそうろう

尤   請 書 者不及  候、  以上
もっともうけしょはおよばずそうろういじょう


(大意)
書面を早々に役所へ差し出すようにする。
また寺社へも申し聞かせ話を通しておくようにすること。
もっとも請書を差し出すことはしなくてよい。以上。


(補足)
「寺」、「土」+「寸」。「寸」を含むくずし字はこの部分が「ち」or「る」のようなくずし字になる。「守」など。
「致」がこの書付に何度も出てきました。この言い回しが癖なのでしょう。


2019年9月20日金曜日

郡代役所より仰渡ニ付請書 その10




 P.5 4行目〜6行目。「飯能市立博物館所蔵浅海公介家114号文書」

(読み)
候   様 可心掛    候、  右 之趣   於村々    致承知
そうろうようこころがけべくそうろうみぎのおもむきむらむにおいてしょうちいたし

小前 一 同 村 役 人 宅 江打 寄セ具  二
こまえいちどうむらやくにんたくへうちよせつぶさに

訓 読 致 し承  知之上 ハ銘 々 印 形
くんどくいたししょうちのうえはめいめいいんぎょう



(大意)
心がけるべきである。以上のことを村々で承知し
小前一同を村役人宅へ集めつぶさに
読み聞かせ、承知したならば各人それぞれが署名押印し


(補足)

「相救い」「打寄せ」など「打〜」「相〜」など動詞についての言葉は現代でも日常用語で使用されてます。

「於村々」(むらむらにおいて)としましたが、そのまま(おもむきをむらむら)かもしれません。


2019年9月19日木曜日

郡代役所より仰渡ニ付請書 その9




 P.5 1行目〜3行目。「飯能市立博物館所蔵浅海公介家114号文書」

(読み)
者 共 二おゐてハ私欲 二不迷  家事
ものどもにおいてはしよくにまよわずかじ

質 素節 験(ママ)ヲ相 守  無益 之雑 費ヲ
しっそせつやく  をあいまもりむえきのざっぴを

省 キ夫々  施行 致 し困 窮  之者 共 相 救 ひ
はぶきそれぞれせこういたしこんきゅうのものどもあいすくい


(大意)
者たちは私欲に迷うことなく家庭内では
質素節約に励み無駄な出費を
省き、それぞれが施しを行うことにより生活困窮者たちを救うよう


(補足)
「不迷」、老眼でボケて「早速」に見えてしまいます。
「節験」、原文のママだとこうなりますが、節約、倹約、節減・・・、なんの書き間違えでしょう。
「守」、くずし字は「ち」のような「る」のような。


2019年9月18日水曜日

郡代役所より仰渡ニ付請書 その8




 P.4 4行目〜6行目。「飯能市立博物館所蔵浅海公介家114号文書」

(読み)
其 日暮 し之者 共 及難渋      候   趣   相 聞、
そのひぐらしのものどもなんじゅうにおよびそうろうおもむきあいきき

右 者天 然 之義二而無拠     候得共   歎  敷
みぎはてんねんのぎにてよんどころなくそうらえどもなげかしき

次第 二有之  候   間、 融 通 相 付 候   身柄 之
しだいにこれありそうろうあいだゆうずうあいつきそうろうみがらの



(大意)
その日暮らしの者たちは生活に困り苦しんでいるということを聞いている。
そのようなことは自然によるものでどうしようもない事柄であるとはいえ、嘆かわしい
ことである。なんとかやりくりできそうな身分の(者たちは)


(補足)
「暮し」、よくみるくずし字は二文字に見えるのですが、ここではそんなことはなく一文字です。
「拠」、実際は「扌」+「處」。
「歎敷」(なげかしき)(なげかしく)(なげかわしく)など読みはよくわかりません。
「有之」、頻出用語ですが、ここのはわかりにくい。


2019年9月17日火曜日

郡代役所より仰渡ニ付請書 その7




 P.4 1行目〜3行目。「飯能市立博物館所蔵浅海公介家114号文書」

(読み)
打 殺  切 殺  候   共 不苦  候   間、 役 人 共 主 立
うちころしきりころしそうろうともくならずそうろうあいだやくにんどもおもだって

手筈 取 極  置、手抜  無之  様 可致  候、
てはずとりきわめおきてぬかりこれなくよういたすべそうろう

一、  米 價を始  諸 色 格 外 高 直二至 り詰
ひとつ べいかをはじめしょしきかくがいたかねにいたりつめ


(大意)
打ち殺そうと切り殺そうともかまわないので、村役人たちがおもだって
手はずをしっかりとととのえておき、手抜かりのないようにしておくこと。
ひとつ 米の価格をはじめ諸物価ことのほか高値になりつめ


(補足)
「殺」が続けて出てきてます。パッと見た目「殺」にはみえません。二番目の「殺」のあとに「、」があるように見えます。なので「候」としました。
「取」、ずいぶんと小さい。
「可致候」、この「致」はわかりずらい。
「色」、いままで何度も出てきたはずですがあまり注意してませんでした。
くずし字は「々」の下に「五」のくずし字。
「格外」、今でも「規格外」のように使いますが、はじめて出てきた単語です。