P8 東京国立博物館蔵
(読み)
大 塚 と云 在 所 ヘ出ツ爰 ハ追 分 より能伏 見
おおつかというざいしょへいづここはおいわけよりのふしみ
往 来 なり然 レとも往 来 能人 もなく至
おうらいなりしかれどもおうらいのひともなくいたっ
て淋(サミ)しき通 リなり夫 より三 里程 行キて
て さみ しきとおりなりそれよりさんりほどゆきて
山 を越へ田畑 を通 て漸 く墨 染 と云 処 へ
やまをこえたはたをとおりてようやくくろぞめというところへ
出多り即 チ伏 見なり墨 染 桜 なと云 木
でたりすなわちふしみなりくろぞめざくらなどいうき
ありて左 ノ方 尓スタレを下 シお山 出て往 来 ノ
ありてひだりのほうにすだれをおろしおやまでておうらいの
人 をと免る也 爰 より行 当 リて左 尓行ケハ
ひとをとめるなりここよりゆきあたりてひだりにいけば
即 チ伏 見京 町 也 爰 尓日野中 井能店 アリ
すなわちふしみきょうまちなりここにひのなかいのみせあり
尋 て爰 ニ至 ル尓手代 六 右衛門 と云 者 ありて
たずねてここにいたるにてだいろくうえもんというものありて
此 者 案内 して八百屋佐右衛門 舟 宿 ノ舟 にのる
このものあないしてやおやさうえもんふなやどのふねにのる
(大意)
略
(補足)
前日その6と同じ地図ですが、再掲。
現在の地図と比較しても、それほど変化してないのがわかります。
逢坂・音羽山・追分・黒染寺などが確認できます。
険しい山道を抜けて、伏見からは舟にのる江漢さん、かなりホッとしているはずです。
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