2025年3月24日月曜日

江漢西遊日記三 その26

P26 東京国立博物館蔵

(読み)

入 田舎 路 ナリ尾 上の鐘 を見る其(コレ)世尓

いるいなかみちなりおのえのかねをみる  これ よに


有ル鐘 と異 ナリ龍  頭能処  尓穴 アリ是 ハ

あるかねとことなりりゅうずのところにあなありこれは


黄 色 能音 ニし多る者 と云 廻 里ニ天 人 を

おうしきのおとにしたるものというまわりにてんにんを


鋳付 多り夫 より高 砂子能松 住 吉 能

いつけたりそれよりたかさごのまつすみよしの


宮 曽根の松 ハ

みやそねのまつは


天 満 宮 の社

てんまんぐうのやしろ


の内 ニあり石 の

のうちにありいしの


宝 殿 ハ奇妙

ほうでんはきみょう


なる者 なり其

なるものなりその


近 邊 皆 山 石

きんぺんみなやまいし

(大意)

(補足)

「尾上の鐘」(おのえのかね)、神功皇后(じんぐうこうごう)(仲哀天皇の皇后)がもちかえったという朝鮮鐘。重要文化財。現存。

 江漢画と比べると似ているようなそうでないような。

「黄色能音」、黄鐘(おうしき)の音。『① 日本音楽の音名。十二律の八番目の音。中国十二律の林鐘(りんしよう)に相当し,音高は洋楽イ音にほぼ等しい』

 尾上の鐘の音がネットにあるのではないかと探しましたが、ありませんでした。他のお寺などの鐘の音はいろいろあるのですけど。

 

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