P25 東京国立博物館蔵
(読み)
石 塔 ハ路 ノ者゛多尓あり竪(タテ)九 尺 余 文字ナシ
せきとうはみちのば たにあり たて きゅうしゃくあまりもじなし
只 梵(ホン)字アル能ミ此 日
ただ ぼん じあるのみこのひ
天 氣能 三 月 能
てんきよくさんがつの
如 し楽 しミ深カし
ごとしたのしみふかし
西 谷 と云 処 ヌリ屋と云フ
にしたにというところぬりやという
旅 舎 ニ泊 ル
りょしゃにとまる
九月 朔 日 天 氣須磨寺 アリ人 丸 能祠(ホコラ)
くがつついたちてんきすまでらありひとまるの ほこら
門 尓碑アリ寛 文 四年 甲 辰 明 石城 主
もんにひありかんぶんよねんきのえたつあかしじょうしゅ
日向 守 源 信 之 と誌 ス夫 より姫 路
ひゅうがのかみみなもとののぶゆきとしるすそれよりひめじ
能城 を過 て加子(コ)川 と云フを渡 里左 尓
のしろをすぎてか こ かわというをわたりひだりに
(大意)
略
(補足)
「九月朔日」、天明8年九月朔日。1788年9月30日。
「人丸」、柿本人麻呂。
「須磨寺」、画像のほぼ中央、屋根の左端が赤いところ。その右によったところに西代村があります(現在は西代(にしだい)駅がある)。西谷というのはここのことかも?
「姫路能城を過て加子(コ)川と云フを渡里」、加古川を渡る手前にあるのは明石城。
江漢さん、西国への旅ははじめて。簡単な旅地図をもっているでしょうけど、ちょっと方向音痴なところがありそうです。
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