2025年3月23日日曜日

江漢西遊日記三 その25

P25 東京国立博物館蔵

(読み)

石 塔 ハ路 ノ者゛多尓あり竪(タテ)九  尺  余  文字ナシ

せきとうはみちのば たにあり  たて きゅうしゃくあまりもじなし


只 梵(ホン)字アル能ミ此 日

ただ  ぼん じあるのみこのひ


天 氣能 三 月 能

てんきよくさんがつの


如 し楽 しミ深カし

ごとしたのしみふかし


西 谷 と云 処  ヌリ屋と云フ

にしたにというところぬりやという


旅 舎 ニ泊 ル

りょしゃにとまる


九月 朔 日 天 氣須磨寺 アリ人 丸 能祠(ホコラ)

くがつついたちてんきすまでらありひとまるの  ほこら


門 尓碑アリ寛 文 四年 甲  辰 明 石城  主

もんにひありかんぶんよねんきのえたつあかしじょうしゅ


日向   守 源    信 之 と誌 ス夫 より姫 路

ひゅうがのかみみなもとののぶゆきとしるすそれよりひめじ


能城 を過 て加子(コ)川 と云フを渡 里左  尓

のしろをすぎてか  こ かわというをわたりひだりに

(大意)

(補足)

「九月朔日」、天明8年九月朔日。1788年9月30日。

「人丸」、柿本人麻呂。

「須磨寺」、画像のほぼ中央、屋根の左端が赤いところ。その右によったところに西代村があります(現在は西代(にしだい)駅がある)。西谷というのはここのことかも?

「姫路能城を過て加子(コ)川と云フを渡里」、加古川を渡る手前にあるのは明石城。

 江漢さん、西国への旅ははじめて。簡単な旅地図をもっているでしょうけど、ちょっと方向音痴なところがありそうです。

 

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