2024年11月1日金曜日

時代世話二挺鼓 その17

P11 国立国会図書館蔵

(読み)

や可ら

やがら


むせ う尓

むしょうに


う川可゛

うつが


いゝ

いい


どう

どう


ち う

ちゅう


双 六 と

すごろくと


羽左衛門 可゛

うざえもんが


志よさでハ

しょさでは


ミ多可

みたが


や可ら

やがら


可年ハ

かねは


めの

めの


まハり

まわり


そう奈

そうな


こと多

ことだ

(大意)

将門「八がら(の鉦)無性に打つがいい」

道中双六と羽左衛門の所作では見たことがあるが、八がら鉦は目の回りそうな芸事だ。

(補足)

「や可らむせう尓」、やたら無性に、の洒落。

「どうちう双六」、手もとの本には、東海道道中双六の袋井の絵に、両手に撥を持って立つ者と、坐して太鼓を打つ者が描いてあるとあります。

「羽左衛門」、九代目市川羽左衛門(1724〜85)。所作事の名人とされた。

 八がら鉦には、「八がらがねよくよくみれば手が弐本」、「八がらがねただ見てとおるものでなし」などがあります。また「八がら鉦」で検索するとたくさんヒットします。

 

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