2024年11月11日月曜日

時代世話二挺鼓 その27

P18P19 国立国会図書館蔵

P19

(読み)

ひてさと可

ひでさとが


ふせ

ふせ


せい

ぜい


これを

これを


ミて

みて


あいつの

あいずの


のろしと

のろしと


こゝろへ

こころえ


よせ

よせ


き多る

きたる


ミん奈

みんな


いそけ\/

いそげいそげ


あ連\/

あれあれ


あい川の

あいずの


のろし可

のろしが


あ可る

あがる


かう

こう


らち可

らちが


あ可奈いてハ

あかないでは


のろし\/

のろしのろし

(大意)

 秀郷が伏せ勢はこれを見て、合図の狼煙(のろし)とおもい、押し寄せてきた。

伏せ勢「みんな急げいそげ。あれだあれっ、合図の狼煙(のろし)が上がったぞ。こうも決着がつかないとは、遅い遅い(狼煙と鈍(のろ)い洒落)」

(補足)

「伏せ勢」、『伏兵(① 奇襲を目的として,ひそかに隠れている軍勢)に同じ』

提灯の「俵」は何度か出てきていますが、藤原秀郷の異名「俵藤太」。

 伏せ勢二人はどことなく稚拙な感じですけど、髷もちゃんと描いています。

 

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