2024年11月4日月曜日

時代世話二挺鼓 その20

P14P15 国立国会図書館蔵

(読み)

ひでさと

ひでさと


これを

これを


ミてい王く

みていわく


王れハ

われは


志ん王尓

しんのうに


まさりて

まさりて


す可多可

すがたが


八 ツあり

やっつあり


於まへの

おまえの


目尓ハ

めには


見へまい

みえまい


此 め可年で

このめがねで


ミ給 へと

みたまえと


こま可多の

こまがたの


め可゛年や二て

めが ねやにて


可いし

かいし


八 角 め可゛年

はっかくめが ね


尓天

にて


す可多を

すがたを


ミせる

みせる

(大意)

 秀郷、これを見て曰く「おれは親王より多く、姿が八つある。お前には見えまい。この眼鏡で見てご覧なされ」と、(浅草は)駒形の眼鏡屋で買った八角眼鏡をかけさせて姿を見せた。

(補足)

「こま可多」、浅草寺の雷門の南側、赤茶正方形の小さいお堂。

「め可゛年や」、買物独案内より。出店もあった。

 
 将門の左目ををふさぐ手がなんとも小さくてかわいらしい。

 八角眼鏡は実際にこの絵のようなものだったらし。

 

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